名瀑と光が生み出す幻想空間!袋田の滝ライトアップ2018大子来人~ダイゴライト~


投稿日:2018年11月28日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部です!
茨城県内の各地でも朝晩の気温が10度を下回る日が徐々に増え、いよいよ冬の足音が近づいて来ました。体調を崩しやすい季節の変わり目ですので、皆さん暖かくしてお過ごし下さいね。
さて、冬はイルミネーションイベントが盛んな時期。
澄んだ空気の中、クリアに輝くライトが夜を彩る光景は、この季節だからこそ生み出せるイリュージョン。
茨城県内ではさまざまなイルミネーションイベントが開催中です。

観光いばらきでもイルミネーション・ライトアップスポット特集を公開しました。

今回は、その中から大子町の冬の風物詩「袋田の滝ライトアップ2018大子来人~ダイゴライト」をご紹介します!

国指定名勝で日本三名瀑の一つにも数えられる、大子町の袋田の滝。

雄大な滝や滝に通じるトンネル、遊歩道をライトアップして彩る期間限定イベント。
フォトジェニックで幻想的な世界観がSNSやメディアを通じて広がり、評判に。
昨年は11月中のみでしたが、今年は3ヶ月間に渡って開催されています。

 

車を降りて滝へ向かうと、遊歩道が竹灯篭の仄かな灯り、その通路脇の滝川のさざれ石も効果的に照らされ、雅な雰囲気を演出。
期待感が高まる中、袋田の滝トンネルに入ると、そこは七色の光に包まれるイルミネーションの空間。
大子の自然、星空、水を表現した「光のトンネル」です。
大子に流れる清らかな川を連想させるブルー、天体観測スポットとしても評判の大子の夜空を模したようなイエロー、そして多面体の木製ランプシェードから桜や花、葉など、鮮やかなシルエットがトンネルの天井、壁、床などに浮かび上がり、四季折々の大自然が見事に表現されています。


トンネル内の360度全てが光に包まれ、その神秘的な光景に歓声を漏らさずにはいられません。
第1観瀑台に設置された恋人の聖地モニュメントも、闇世の中で煌々と輝くようにライトアップされ、ロマンチックなムードを盛り上げてくれます。

そしていよいよ、袋田の滝へ。

※昨年度の写真です

それはまるで動く水墨画のようで、昼間では決して見られない滝の姿。
いくつものスポットライトを組み合わせて、水の流れや岩壁の輪郭を浮かび上がらせ、その荘厳な佇まいをより際立たせています。

茨城が誇る名瀑の新たな一面を引き出す幻想的な光景です。

※昨年度の写真です

西行法師が「春夏秋冬で訪れなければ、滝の真髄は味わえない」と絶賛したと伝えられていること、滝の流れが大岩壁を四段に落下することから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれる袋田の滝。
この大子来人を見れば、「五度の滝」と呼びたくなってしまうことでしょう!

※昨年度の写真です

その時の水量によっても、また違った雰囲気を楽しめます。

これから厳冬の時期を迎えると、もしかすると一部凍った滝のライトアップを見られるかも

しれませんね!

大子来人は期間中、毎日開催。
是非、家族や友人も誘って、御覧下さい。

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「袋田の滝ライトアップ2018大子来人~ダイゴライト~」
【開催期間】
平成30年11月1日(木)~平成31年1月31日(木)
開催時間:11月 日没から午後8時まで

12月〜1月 日没から午後7時まで

場所:茨城県久慈郡大子町袋田 袋田の滝
入場料金(袋田の滝トンネル利用料金):大人300円、子供150円 
◎詳しくは観光いばらきでご紹介しています 

https://www.ibarakiguide.jp/events/daigo-light2018.html

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紅葉シーズン到来!「第16回筑波山もみじまつり」開催中です!


投稿日:2018年11月09日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部です!

秋の行楽シーズンまっさかり、紅葉も続々と「見ごろ」を迎えています。

茨城県内の紅葉スポット情報と、色づき状況の速報は観光いばらきの特設ページ

紅葉いばらき」で随時お知らせしています。

http://www.ibarakiguide.jp/seasons/koyo.html

 

今回のブログでは、紅葉いばらきの中でもご紹介している

筑波山の最新紅葉情報をピックアップします!

 

日本百名山の一つ「筑波山」。

標高877メートルは、日本百名山の中でも最も低く、

初心者から登山ファンまで多くの方に親しまれている山です。

観光いばらきでは、筑波山登山を一泊二日で楽しむモデルコース案も紹介しています

→ http://www.ibarakiguide.jp/model-course/mt-tsukuba

 

また、「紫峰」とも呼ばれ、その美しさは古から数々の和歌にも詠まれてきました。

そんな筑波山が、いっそう美しく艶やかに色づく、紅葉の時期をまもなく迎えます。

今年も11月1日から12月2日まで「第16回筑波山もみじまつり」を開催中!

期間中は、いろいろなイベントや企画を実施。

紅葉と一緒に秋の筑波山散策をたっぷり楽しめます。

 

というわけで・・・

つくば観光コンベンション協会のスタッフさんに、

筑波山もみじまつりの楽しみ方やオススメの情報を伺いました!

筑波山の紅葉の特徴はなんといっても

「昼」と「夜」両方をお楽しみいただけることです。

紅葉は山頂から順に色づき、現時点(11月8日現在)で
山頂は<見ごろ>
中腹は<色づき始め>

 

山頂はブナやナラが色づき、

澄んだ空気と、秋の雰囲気を満喫しながらトレッキングを楽しめ、

山頂からの眺めは秋色の関東平野を眺望できます。

 

中腹の紅葉では特に、

筑波山ケーブルカー宮脇駅付近(11月中旬見ごろ)・筑波山神社周辺(11月下旬見ごろ)のもみじが風景を赤く染め上げる姿が必見。

 

そして、夜は昼とはひとあじ違った「秋」を・・・

紅葉と夜景を同時に楽しめます。

 

本年、筑波山は茨城県で初の「日本夜景遺産」に認定されました!

筑波山からは、関東平野にまるで星を散りばめられたかのように大パノラマの夜景をお楽しみいただけます。

 

男体山側の「筑波山ケーブルカー」では、

宮脇駅脇と沿線のもみじのライトアップに加え、ケーブルカーの夜間運行を開催中。

 

沿線の途中にある「大もみじ」もライトアップされ、見事な紅葉を見ながらのナイトツアーを楽しむことができます。
<筑波山ケーブルカー もみじライトアップ×夜間運行 開催日時>
11月3日~12月2日までの土日祝及び11月17日~11月25日までの全日
17:00~20:00

 

また、女体山側の「筑波山ロープウェイ」では

毎年恒例・好評の夜間運行「スターダストクルージング」を9月より開催中。

筑波山頂からの夜景をお楽しみいただけます。


条件が良ければ、スカイツリーをはじめ東京都心、テーマパークの花火まで見えることもあります!

関東平野全部の夜景を見ることができる「贅沢」な景色です。
<筑波山ロープウェイ スターダストクルージング~夜の空中散歩~ 開催日時>

9月15日~2019年2月24日までの土日祝
17:00~21:00(1月~2月は20:00まで)

※荒天(強風・濃霧・降雪など)時は運行しません
また、当日の天候状況によっては営業時間を早めて終了する場合もあります

運行状況は、筑波山ケーブルカー&ロープウェイの公式ホームページで案内しています

http://www.mt-tsukuba.com/

 

最後にもうひとつ、オススメの情報があります!

筑波山で人気のアウトドアパーク「フォレストアドベンチャー」では、

筑波山もみじまつりの期間限定で特別企画を実施しています。

その名も「ナイトフォレスト」!

静寂した夜の森の中で、樹上からつくばの夜景を望みながら

アクティビティを楽しむことができます。
普段のフォレストアドベンチャーよりスリルを感じることができるとともに、

目の前に夜景が広がる幻想的な特別コースとなっています。

ぜひ、体感してください!
<日時>
11月3日~12月2日(要予約)詳しくはお問い合わせください

http://www.fa-tsukuba.com/

 

※当記事内に掲載している写真は、すべてつくば観光コンベンション協会よりお借りしました※

これから秋の絶好のシーズンを迎える筑波山。

特に週末は交通混雑が予想されます。

つくば観光コンベンション協会ホームページでは、混雑時の観光地交通情報を掲載していますので

お出かけの際にはぜひチェックをオススメします。

http://www.ttca.jp/

 

 

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観光いばらきオススメSPOT・知的好奇心くすぐる日立市の旅


投稿日:2018年11月03日   投稿者:観光いばらき特派員

皆さんこんにちは、観光いばらき編集部です!

今回は、編集部が注目する茨城県内のスポットをご紹介します。
茨城県北部の太平洋沿岸に位置する「日立市」です。

「日立」と聞いて、皆さんきっとイメージするのは“世界の日立”と称される日立製作所ではないでしょうか。

そう、その日立製作所が創業した場所がこの日立市なんです!

ちなみに日立市近郊では、「日製(にっせい)」という愛称で呼ばれていたりするんですよ。

 

そんな日立市は、この日立製作所の源流となるJX金属グループをはじめとする、様々な工業系企業が拠点とする都市。

2019年春には、日立市にある日立鉱山が舞台となった文豪・新田次郎の傑作「ある町の高い煙突」の映画が公開を予定されており、再び注目を集めているスポットなのです!

もちろん、こちらの映画のロケも市内で行われたそうです。

では早速、簡単に日立市についてご紹介しましょう。

 

日立市は茨城県北部に位置し、山と太平洋に囲まれた地域。ご存知、工業都市として県北の拠点都市となっています。海岸沿いにはバラエティー豊かな海水浴場が多数あり、漁業も盛ん。

市北部にある「国民宿舎鵜の岬」は、全国の国民宿舎の中で28年連続1位を獲得するほどの人気で、隣接する伊師浜海岸の断崖では日本で唯一の鵜の捕獲場もあります。

ハイカーに人気の堅破山、高鈴山、奥日立きららの里やかみね動物園などのレジャー施設も。日立駅前の「平和通り」はさくら名所100選にも選ばれ、春になると桜のトンネルが彩ります。

「日立さくらまつり」では国指定重要文化財、ユネスコ無形文化遺産である日立風流物という可動式の大きな山車も披露。

その他、ひたち国際大道芸、ひたち市民オペラなどのイベントでも多くの観光客で賑わう街です。

 

***

 

そんな魅力いっぱいの日立市のイロハを学べるのが、「日立市郷土博物館」です。

観光いばらきより

こちらは日立市の旧石器時代から現代までの歴史や文化を網羅した博物館。日立市の成り立ちが貴重な展示物やパネル等で紹介されています。日立がどんな歴史や文化が栄え、今に至るのか?がまるわかりの施設なんです!

1階の常設展示室「日立の歴史」では原始から近代までの歴史や文化が集約され、この地域ならではの「十王台式土器」、茨城県指定の文化財「万年大夫婦坐像」、書物、掛け軸などがあり、日立と関わりのある歴史的な人物もピックアップして紹介されています。
2階の「日立の民俗と産業」では、日立市が誇る国指定重要文化財、ユネスコ無形文化遺産の日立風流物の展示が豊富。山車、早返り人形の構造の紹介、かしら(人形首)が間近で見ることができ、きっと「一度、生で見てみたい!」と思うはず。桜の時期が待ち遠しくなること必至!
そして日立のささら、年中行事や民間信仰、地域の住まいや暮らしの道具なども展示され、日立市の人々がどんな生活を過ごしてきたか、じっくり見られます。

日立が発展したのは、日立鉱山の開発が進んだ近代。日立鉱山や日立製作所の近代産業の歴史、その時期の馬産や漁業、当時の街の人々の暮らし、戦災についても詳しく紹介。
日立製作所の第一号製品で、日本初の純国産モーター「5馬力誘導電動機」も展示中です。
五島耕畝、樫村白圭、広原長七郎など日立市にゆかりのある美術家たちの作品も楽しめますよ♪

 

博物館の程近くには、久原房之助・小平浪平頌徳碑もあります。
このお二方は、日本の近代鉱工業を語る上で欠かせない人物たち。
久原房之助氏はグローバル企業・JX金属グループの創業者。1905年に日立鉱山を開業し、わずか数年で日本有数の銅山に成長させた立役者です。
そして小平浪平氏は日立製作所の創業者。日立製作所は日立鉱山の電気機械修理工場から端を発した企業。日立鉱山で初代工作課長として発電所建設に携わった小平氏が、1920年に立ち上げ、今では国内最大の電気機器メーカーとして世界各地で活躍中です。
この日立の地から世界的企業の基盤を作った二人。その偉業を称えた碑がかみね公園入口付近に佇んでいます。碑の周囲にある円は、1915年につくられた大煙突の下底の内径を表しているそう。
余談ですが、この石碑の基礎石は5億年前の花崗岩。東日本大震災でもびくともしなかった大変丈夫な石。そちらもチラリと観察してみて下さいね。

 

***

 

そして日立の歴史を語る上でぜひとも欠かすことのできない場所が、「日鉱記念館」です。

記念館がある場所は、日立鉱山の跡地。日本の近代化と経済発展に貢献した鉱山開業当時に思いを馳せながら、その歩みに触れることができる施設です。
つまり、ここはまさに来春公開予定の映画「ある町の高い煙突」の舞台。

この作品は日立鉱山と地域住民がともに煙害問題に立ち向かった実話をもとにしているので、この記念館を巡れば映画の予習もバッチリ。
敷地内には施設が多数あり、見どころ充分。その中心となるのは、日鉱記念館本館です。

1階は久原房之助氏らの事績、日立鉱山やJX金属グループの歴史や鉱山町で暮らしぶりを紹介。地下には坑内の様子が再現された模擬坑道も。2階は日立の大煙突やJX金属グループの現在の事業が写真や現物とともに展示されています。

更に敷地内には、映画にも登場する久原房之助氏が使用していた旧久原本部、実際に鉱山開発に使用されていた第一竪坑や第十一竪坑、電気機関車も見ることができます。

中でも私のオススメは、第二次世界大戦中に建てられた木造コンプレッサー室を使用した鉱山資料館!

大型のコンプレッサーや世界のさく岩機、鉱石標本などもある興味深いスポットです。

建物は記念館の向かい側にありますので、お見逃し無く。
日立鉱山の成り立ちを学べば、映画が倍楽しめることでしょう!公開が待ち遠しいですね。

 

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日鉱記念館に来たら、少し足を伸ばして「御岩神社」も訪れてみてください。
「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」。
約1300年前に編さんされた常陸国風土記にそう記されていることから、古来より信仰の聖地であった御岩山。その山全体が御岩神社とされています。
188柱もの神仏が祀られ、ここに来れば日本ほとんどの神仏を参拝できるという、まさにパワースポット。神社と称しながら大仏も祀られ、神仏習合色が未だ色濃く残っており、「神仏祀る唯一の社」とも呼ばれています。水戸藩の国峰と位置づけられ、水戸黄門こと徳川光圀公など歴代の藩主が参拝していたのだとか。
駐車場近くにある社務所から御岩神社の拝殿までは片道で徒歩8分。


まず出迎えてくれるのは樹齢約600年の三本杉の御神木です。茨城県指定天然記念物や林野庁の「森の巨人たち百選」に県内で唯一選ばれています。

高さ約50m、周囲9m。威風堂々たる佇まいには畏敬の念を抱くことでしょう。

そして歩みを進めると、朱色の大仁王門が鎮座。天井付近に描かれた岩や波飛沫の上に浮かぶ日天月天図もお見逃しなく!
勇壮な阿形像と吽形像の金剛力士像に見守られる中、次は斎神社へ。こちらは神社としては珍しく阿弥陀如来像が祀られており、天井の雲龍図も注目です。

向かいには大日如来像も。こちらは茨城県指定文化財となっています。
拝殿に参拝したら、健脚に自信のある方はぜひ山の上部まで登ってみてください。(ただし悪天候時など無理は禁物です)

御岩神社でパワーチャージして、また明日から清々しい気持ちで元気に過ごしましょう。

***

工業都市・日立の歴史、日本屈指のパワースポットを巡れば、きっと日立という土地の持つ底力を改めて実感できることでしょう。

他にも、観光いばらきでは県内の魅力を体感できるモデルコースをご紹介しています!

是非、チェックしてみて下さい。

https://www.ibarakiguide.jp/search_course.html

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【明治150年記念】現代に生きる水戸藩の歴史を巡るツアーに参加してきました!


投稿日:2018年10月29日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
10月21日に開催された「明治150年記念 現代に生きる水戸藩の歴史を巡るツアー」に参加してまいりました!


今年は明治元年(1868年)から満150年にあたる年。
「明治150年」を記念して、全国各地で様々なイベントや取り組み、施策が進められています。
これを契機に、日本を、茨城を改めて学び、それを広く伝えたいと
茨城県内でも多数の取り組みが行われているところです。
中でも、幕末~維新の激動の時代において「水戸」は重要なキーワード。
今回のモニターツアーは、「観光」という目線から、幕末・明治維新で水戸が果たした大きな役割についてや
いまもなお触れることが出来る、歴史の軌跡を紐解く内容でした。
というわけで、今回はツアーの参加レポートをお届けしたいと思います。


まずは、レイクビュー水戸で行われた明治150年記念講演会「現代に生きる『明治維新と水戸』」を拝聴しました。


講演会は、アメリカ・イェール大学博士研究員のマイケル・ソントン氏を講師に招いての基調講演と、ゲストを招いてのパネルディスカッションの二本立て。

主催者として、茨城県営業戦略部観光物産課・橘川課長の挨拶。

内閣官房「明治150年」関連施策推進室長の時澤忠氏も会場にいらしていました。


講師のマイケル・ソントンさんは、日本語が堪能で驚きました。というのもソントンさんは神戸生まれで、18歳まで日本で暮らしていたのだそうです。

そして、イェール大学で学んだ後にハーバード大学大学院歴史学科で博士号を取得。
北海道の幕末から開拓使時代における研究をはじめ、日本の近代史を研究している歴史学者です。


両学ともに名門中の名門。貴重なお話を聞ける機会ともあって、会場は満員御礼!

予定していたよりも多くの参加者が集い、急きょ椅子を追加しての開催です。

本講演のテーマは「アメリカの研究現場から見た明治維新と水戸」。
長らく続いた江戸幕府の倒幕運動、そして明治維新という激動の時代。その機運の口火を切った大事件が「桜田門外の変」です。
井伊直弼を襲撃したのは、薩摩藩士1名と水戸藩脱藩者17名。
この桜田門外の変については、海外でもセンセーショナルな内容として伝わっているそう。ソントンさんも興味を持ち、水戸市へ足を運んだと話していました。

また、海外における「水戸」の研究では・・・彼ら尊攘の烈士たちをはじめとし、水戸藩で重んじられてきた「水戸学」の思想が明治維新に少なからず影響を与えていたと考えられているそうです。
「水戸学」とは文字通り水戸藩で起こった学問のこと。

元は「水戸黄門」こと徳川光圀による「大日本史」編纂事業に端を発したものです。

光圀公が重んじていた儒学や史学、政治思想論など多岐にわたる学論を内包していて、水戸だけでなく全国各地の多くの名士が学んだと言われています。

ちなみに、江戸時代後期に水戸学の中心的人物として活躍した藤田東湖は、かの西郷隆盛とも交流があり大きな影響を与えたそう。
水戸市内には、弘道館や偕楽園、常磐神社などなどそんな水戸学の由縁に触れられる場所がたくさん残っています。
とはいえ残念ながら実際に水戸まで足を運ぶ人は少なく、水戸学についての研究も多くないのだとソントンさん。
そんな見落とされがちな水戸の視点、水戸の魅力、歴史的価値、今なお根底に息づく水戸学の教えを見つめ直すことの大切さを、ソントンさんの講演で改めて気づくことが出来ました。皆さんをおもてなしするには、まず私たちが知るところからですね。

第二部ではソントンさんに加え、茨城県鹿嶋市にある清真学園教諭の稲葉寿郎さんがパネラーとして登壇。さらに橘川課長がコーディネーターを務め進行しました。


実際に明治期以降活躍した中で、水戸学、水戸にゆかりのある人物として「近代日本経済の父」渋沢栄一や「太平洋の架け橋」新渡戸稲造、「日本初の保母」豊田芙雄など著名な名前が挙げられ驚きました。
稲葉先生からは、旧水戸藩領内だけに留まらず江戸~水戸の広範囲で幕末・明治維新期の水戸ゆかりの地をめぐる一泊二日のモデルコースの提案も。
清真学園高校と稲葉先生については、過去こちらのブログ→「DEEPいば旅モニターツアー」でも取材させて頂きました。

「発掘!ディープいば旅コンテスト2017」最優秀賞を受賞したのが清真学園高校の学生さんのプランでした。

同コンテストのプランを紹介しているパンフレットはこちらから電子版でご覧いただけます

→ http://www.ibarakiguide.jp/pamphlet.html
今回も、先生の豊富な知識やアイデアに感服しきりです。
午後の見学ツアーでは、この清真学園高校の学生が説明や案内をしてくださいました。

ちなみにソントンさんは現在アメリカ在住だそうですが、

水戸ど真ん中再生プロジェクト M-HISTORY」として外国人歴史学者から見た視点での「明治維新と水戸の物語」の本を英語、そして日本語で出版すべく活動しています。

講演会には同プロジェクト座長の堀義人さんもいらっしゃっていました!
英語版は2019年秋に出版予定だそうです。


さて、講演会終了後はさっそくバスに乗り込んで、水戸市内をめぐる魅力発見・体験ツアーに出発です!


まずは、千波湖のほとり「とう粋庵」で昼食です。
水戸黄門でおなじみ、水戸藩第二代藩主・徳川光圀公は食に関してとても造詣が深く、多数の逸話が残されています。
平均寿命50歳といわれた時代に、73歳の長寿をまっとうした光圀公。その健康の秘訣のひとつが食で、「医食同源」の考えを重視し漢方も食事に取り入れていたのだとか。
常陸太田の河合米や、那珂川の鮭、久慈川の鮎などなど領内の美味しい物にも詳しかったようで、今で言う「地産地消」の先駆者とも言えますね。
他にも、光圀公と言えば白牛酪(チーズの一種)や餃子を日本で初めて食した人物、という説も有名。
そんな光圀公が生きていた当時の食文化を記した記録、文献を紐解き現代版に復元したのが「黄門料理」です。


清真学園の生徒さんがお手製のフリップと共に解説してくれました!

前菜の「ご長寿前菜八点盛」には、前述の「白牛酪」や光圀公も好んだ黒豆納豆なども盛られています。

皆さん、「これは何だろう」「初めての食感!」と興味津々です。
お造りには大子産湯葉、揚げ物には納豆、食後には奥久慈茶と、地域の名物がふんだんに使われているのも特徴的。


まごころ豚のつゆしゃぶは、大粒の梅でさっぱりと食べられると特に女性参加者に好評のようでした。
黄門料理は、こちらのとう粋庵はじめ水戸市内の9店舗で提供(※要予約)。
歴史に想いを馳せながら舌鼓を打ったあとは、千波湖を眺めてからバスへ戻りました。


この日はとっても気持ちの良い快晴!散策にはもってこいの陽気です。


次の目的地は、千波湖からも見えた「偕楽園」です。

言わずと知れた日本三名園のひとつですが、藩主が楽しむための庭園として作られた兼六園、後楽園と異なり、偕楽園は領民の休養の場所として徳川斉昭公が造成した公園です。


まずは表門から入園。

偕楽園は陰陽の世界観を意識して作られており、園内をまわるにあたってお薦めのルートがあります。

まず表門から入り、一の木戸を抜けて「陰の世界」へ。背の高い孟宗竹と杉、そして熊笹が生い茂っています。

さてここで、清真学園生徒さんからクエスチョンです。

斉昭公が杉を植えたのには理由があります。とある使い道に利用されたのですが、さて、一体何に使われたのでしょうか?

答えはこちらです。

また、竹は弓の材料になり、また熊笹は防腐・殺菌作用に優れていることなど備蓄としても有用。
静かな空間は心を平静に導くだけでなく、合理的な意図もあったのだという解説に、参加者は「なるほど~!」と感銘を受けていました。


続いて、「陽の世界」へ。

好文亭三階から望む絶景や、亭内の趣きある意匠は参加者たちにも大人気。皆さん、たくさんお写真を撮られていました。


また、偕楽園といえば、毎年早春の観梅が有名ですが・・・桜、つつじ、萩、二季咲桜と四季折々の花を愛でることが出来るのです。

ちょうどこのツアーの日も、萩と二季咲桜の花を見ることが出来ました。

ちなみに偕楽園の萩は創設時に仙台藩から譲り受けた宮城野萩が中心。

余談ですが、伊達の殿様との交流といえば、徳川ミュージアム所蔵の「刀 燭台切光忠」を思い出します。徳川光圀公が、伊達政宗公から譲り受けたという一説があるそうです。


偕楽園東門から出て常磐神社の前へ。常磐神社は、「義公」徳川光圀公と「烈公」徳川斉昭公を祀る神社です。

偕楽園駅近くのバス駐車場へ降りていくと、更に注目したいスポットが・・・


こちらの像は「農人形」といわれるもので、徳川斉昭公が青銅で作ったこの農夫の人形を食事の際に卓へ置き、米をお供えして農民たちに感謝の念を送ることを大切にしていたという謂れがあります。
かの新渡戸稲造氏もこの考えに感銘を受けて、農人形を作って配ったのだというエピソードが午前の講演会でもありました。
偕楽園へいらした際には、ぜひこちらの農人形像も見つけてみてください。

次は、「弘道館」へ向かいます。偕楽園と共に、日本遺産にも登録された場所です。

偕楽園と同じく斉昭公によって創設された藩校。「一張一弛」の考えに基づき、厳格な学びの場である弘道館と心身を休養する場としての偕楽園は一対の施設として作られました。
弘道館は、当時の藩校としては日本最大規模だったと言われています。文武はもちろんのこと、医学や薬学など幅広い武士教育を行っていました。

まずは正門前で解説からスタート。正門は、藩主の来館など正式の際にしか開門していませんでした。今でも、特別に一般開放される日があるそうなので、ぜひチェックを。
この正門はじめ、弘道館内の壁や柱をよく見てみると傷や穴を見つけることができます。これは、幕末期に起こった「弘道館戦争」と言われる保守派・諸生党と改革派・天狗党の抗争による実際の傷跡です。幕末期の生の痕跡に触れることが出来る場所なんです!


正庁正席の間に掲げられた。弘道館建学の精神を記した「弘道館記碑」の拓本。その内容を紐解けば、維新の隆起にも影響を及ぼした「水戸学」の思想が感じられます。
奥へと進んでいくと、徳川慶喜公が大政奉還後の明治元年に謹慎生活を送っていた「至善堂御座の間」が。

弘道館戦争の戦火、そして太平洋戦争の空襲で多くの建物を消失しましたが、正門・正庁・そして至善堂は奇跡的に創建当時のまま現存しています。

というのも、水戸の大事な宝、礎を守ろうとする市民たちの懸命な消火活動があったからだとか。
幕末から明治、そして今に至るまで歴史を繋ぎ、当時の空気を体感できる重要な場所。
ぜひ皆さんも足を運んでみてください。

続いては、「回天神社・常磐共有墓地」へ。

墓地!?と驚くかもしれませんが、敬意を持って偉人の墓をお参りし、その足跡に想いを馳せる方も多いのです。

この常磐共有墓地のはじまりは、光圀公が藩士たちのために創設したもの。中には、水戸黄門の「格さん」のモデルと言われる安積澹泊のお墓や、水戸学の中心的存在である藤田幽谷・東湖父子のお墓もあります。

また、桜田門外の変に参加した烈士や、幕末に尊皇攘夷を掲げて死した藩士、志士たちを祀るのが回天神社。

水戸で幕末・明治維新の足跡を辿るなら、訪れるべき場所のひとつです。

あっと言う間に外は暗くなり、ついにツアーも最後の目的地になりました。

水戸駅で清真学園の皆さんと別れた後、バスは亀じるしの「お菓子夢工場」へ向かいます。

途中、千波湖ではこんな素敵な夕景を見ることができました。

お菓子夢工場に到着すると、まずは併設の「お菓子の博物館」を見学。

こちらは団体見学のみの受付となっており、個人では見ることが出来ないのですが中はこんな可愛らしい雰囲気です。

懐かしいお菓子のパッケージも見ることが出来たりと、皆さん楽しんでいらっしゃったようです!
お土産には、水戸銘菓の「水戸の梅」「吉原殿中」が人気。そして、亀じるしといえばどら焼きも名物!餡が美味しいんです。


昼食の中にもあった「のし梅」も、美味しかったと好評で、お買い求めの方も多くいらっしゃいました。

これにて、ツアー全行程が終了です。
普段、茨城に暮らしている私にとっても新しい発見や気づきの連続で、盛りだくさんのツアーでした!
ツアーを案内してくれた、清真学園高等学校の生徒の皆さん、そして稲葉先生です。ありがとうございました!


なんと生徒さんは4名とも1年生だそう。分かりやすい解説で、ツアーの楽しさがいっそう増しました。
皆さんも、記念すべき明治150年に、茨城に残る歴史的遺産を巡ってみてはいかがでしょうか。
観光いばらきでは、水戸をはじめ茨城県内の観光スポットやイベントをご案内しています!

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水戸のロマンチックゾーンで楽しむ「格の市」次回10/13開催です!


投稿日:2018年10月11日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部です。
週末、どこかへ出かけたいな~と考えている皆さん。水戸の歴史探訪ツアーなんていかがでしょうか?
水戸徳川家のお膝元。市内には、偕楽園、弘道館をはじめ数々の歴史遺産が残されています。
その中でも、今回皆さんにご紹介したいのは、桂岸寺とその庭園・保和苑の周辺エリア。

桂岸寺は、地元では水戸谷中の二十三夜尊、三夜さんと親しみをこめて呼ばれています。

1682年に開山し、縁結び・金運・合格に恵まれると言われるのだとか♪

その庭園は水戸藩第二代藩主・徳川光圀公が愛したことでも知られ、保和苑という名は光圀公が「保和園」と命名したのが元のはじまりと言われています。

初夏の時期には、あじさいが美しく咲く名所としても有名。

 

桂岸寺周辺には、太古の昔から近代までの歴史的遺産が点在していて
「水戸のロマンチックゾーン」とも呼ばれています。
国指定重要文化財の水戸八幡宮


祇園寺には洋画家・中村彝や詩人・山村暮鳥(※祇園寺が管理する江林寺墓地内)らのお墓があります。


5世紀初め頃に築造されたと言われ、全長136.5mにもなる大きな愛宕山古墳

国指定史跡です。

さらに、愛宕神社が鎮座。

その西方には、万葉集にも登場する湧水地・曝井(さらしい)が。

また、桂岸寺に隣接する常磐共有墓地は、光圀公が1666年に創設した水戸藩士のための墓地です。

格さんのモデルになった安積澹泊や、水戸学の中心的人物・藤田幽谷、藤田東湖といった学者たち、また桜田門外の変に参加した烈士たちなど、水戸藩士のお墓が立ち並んでいます。

そんなヒストリックなこの場所で、「格の市」という骨董・蚤の市が開催されています!


主に、偶数月の第二土曜日に開催、次回は今週末の10月13日(土)です。
「格の市」は前述した格さんのお墓がある縁から名づけられました。
歴史ある保和苑で、懐かしいものやアンティーク着物、ヴィンテージ家具や陶磁器などなど
歴史を紡ぐ品物と出会えるイベント。

骨董市の面白さは、個性的な出品が多いこと。
なかなかお目にかかれないアンティーク陶器や、プレミアのついている古いフィルムカメラ、懐かしいおもちゃ、意外な価値のある古銭などなど……
とっても珍しいレア品も多く、それゆえに「まさかここで出会えるとは!」という運命的な品物もあるかもしれません。

「目利きが出来ないから良いものなんて分からない」と心配せずに、まずは会場をまわってみてください。
値段はどうあれ、気に入ったものがあれば、それがあなたにとって価値のある品物なんです♪

そして、ご店主とのコミュニケーションも楽しみのひとつ。それを目当てに来ている方もいるぐらいです!掘り出し物を見つけたいなら、朝は早めの8時半から開催しているので、朝イチで足を運ぶのがGOOD。

お着物での来場もオススメ。ロマン感じるロケーションに、とっても映えますよ!

また、10時~と12時~には、水戸市観光ボランティア・歴史アドバイザー水戸による無料の歴史ガイドツアーも開催されますので、ぜひ一緒に楽しんでみては♪

保和苑へのアクセスは、JR水戸駅北口からバスがオススメです。

(栄町経由茨城大学行きで約15分、「保和苑入口(末広町三丁目)」下車 徒歩3分)

出店者や、周辺散策案内など詳しくは格の市公式サイトでご確認ください!

http://kakunoichi.jp/

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