茨城県北芸術祭ブログ-KENPOKU ARTをよりたのしむポイント・南條総合ディレクターの言葉より 2016.9.23.-kenpokuart


投稿日:2016年09月23日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部です!

茨城県北芸術祭の開幕から、1週間が経とうとしていますが

皆さんはすでに会場へ行かれたでしょうか?

私は、だいたい約半分くらいの会場へ足を運んできました!

海側、山側、どの会場でも個性的な現代アートに出会うことができ、

訪れるたびに新鮮な驚きや感動を覚えています。

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各会場でサポーターや見にいらした方にお話を聞いてみると

だいたいどの会場でも耳にするのが「なんだか難しい」という言葉。

確かに、今回の県北芸術祭の作品は、

テクノロジーを駆使した最先端の「メディアアート」や、

微生物や遺伝子など、科学の分野からアプローチする「バイオアート」

または「インスタレーション」といった、

私たちが普段、あまり触れることのない言葉や手法で表現されているものがあります。

今回のブログでは、県北芸術祭総合ディレクターの南條さんに、

以前伺った内容を交えながら、ポイントを少し説明してみたいと思います!

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【インスタレーションとは・・・】

「空間芸術」とも呼ばれる、アートの手法のひとつです。

絵画や、彫刻といった、「どこに置いても完成されている」芸術作品に対して、

設置している場所、室内や空間そのものまでを作品に含めているもの。

つまり、インスタレーションは「ここでしか成立しない」アート!

森山茜さんによるインスタレーション@御岩神社

南條さんが以前、観光いばらき編集部のインタビューに答えてくれた中に、

今芸術祭の中で「インスタレーション」形式のアートが占める重要性について

伺える言葉がありました。

「茨城県北地域では、世界的にも注目されたインスタレーション

“アンブレラ・プロジェクト”がかつて開催されました。

実際に県北エリアに足を運んで、地域の方に芸術祭の話をした際

“クリスト(※)みたいなことをするの?”とよく言われたんですね。

びっくりするくらい、多くの方に言われました。

あれだけのものを期待されるのは…その期待に応えられるかとても恐縮なんですが、

クリストのプロジェクトは、今もなお県北地域の皆さんの記憶に根強く残っている。

アートが、生活や文化に大きな影響を与えられるものであるということです」

(南條さん)

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県北芸術祭企画発表会にて、南條さん

 

※クリスト・・・クリスト&ジャンヌ・クロード

1991年に、常陸太田市と日立市にまたがるエリアでアンブレラ・プロジェクトを展開。

巨大な青の傘が山あい、田畑にたくさん開かれた光景は、

当時とても大きな話題になりました。

確かに、アンブレラ展は私の記憶にもしっかりと残っています!

常陸太田市内では、ときたまアンブレラ展の写真が飾ってあるところを見かけたり、

道の駅さとみは、建物の形がアンブレラにちなんでいるなど

展覧会から25年経った今、形が残っていなくとも、

地域の中にしっかりと根を張っていることを実感できます。

 

 

「茨城県北芸術祭では、県北地域の場所や風土を活かした、

“ここでしか出会えない”インスタレーション形式も多く展示します。

自然と対話するようなアート。

または、地域の人々とのコミュニケーションを通して生み出されるアートもあります。

アートを通じて、県北地域が潜在的に持っている魅力を可視化したい」

(南條さん)

常陸多賀駅前商店街をオレンジ色のニットで侵略する力石咲さんの手法もインスタレーションと言えます

県北地域の自然や環境、文化を取り入れて、

作品づくりに活かしたアートもたくさんあります!

県北地域って面白い。

県北芸術祭に来て、そう思ってもらえたら嬉しいですね!

【メディアアートとは・・・】

CGやプログラミング、電子センサーなど、コンピュータや最先端技術を活用したアートを

主にメディアアートと言うそうです。

「旧美和中学校」で展示している落合陽一さんや

「茨城県天心記念五浦美術館」で展示しているチーム・ラボの作品は

まさに代表的なメディアアート。

実際にはそこにないのに、まるで自分の手が本当に触れたかのように変化する映像。

魔法のような不思議な光景を、最先端の科学技術で実現することもできるんです!

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【バイオアートとは・・・】

バイオテクノロジーを活用したアート。遺伝子組み換え技術や、細胞培養などなど、

生命科学を駆使して生み出された芸術作品です。

例えば、「旧常陸太田市自然休養村管理センター」では、

昔から醤油や納豆、日本酒といった発酵食品が作られている土地柄を活かし、

微生物のはたらきに着目したアートが展示されています。

納豆をベースに作った樹脂を使って3Dプリントしたヴァイド・インフラ。

納豆から樹脂を作ることができるとは驚きですね!?

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また、テーマソングになっている、やくしまるえつこさんの「わたしは人類」も

バイオアートの分野です。

遺伝子組み換え技術を音楽に使うだなんて、考えたこともありませんよね。

「こんなことも出来るんだ!」という、斬新な手法に驚きました。

アートを目の前にして、「これがどんなものを表しているのかさっぱり分からない」という方も

いらっしゃると思います。

先日ブログで公開した、海側のラジコンポートで展示している

ピーター・フェルメーシュさんのアートを見て、

そう思われた方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。

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この作品はどんなことを表現しているのだろう?

どんな意図をもって制作されたのだろう?

このアートはどうやって作られたのだろう?

・・・そんな様々な疑問を私たちに投げかけてくれるのが、

現代アートの意義のひとつなのかもしれません。

県北芸術祭に足を運んで、

友人や家族と一緒に展示について語り合って頂きたいなと思います♪

もちろん、難しいことを考えなくとも楽しめるはずです♪

多種多様な作品に出会える茨城県北芸術祭!

ぜひ、アートと一体になった県北地域を楽しんでください!

===KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭===

テーマ:「海か、山か、芸術か?」

会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]」

開催市町:茨城県北地域6市町
日立市 高萩市 北茨城市 常陸太田市 常陸大宮市 大子町