茨城県北芸術祭ブログ-キュレトリアルアシスタントとめぐる常陸多賀商店街PART1-


投稿日:2016年10月28日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
今回の茨城県北芸術祭レポートは、特別版!
KENPOKU ARTキュレトリアルアシスタントの冠さんに、

常陸多賀商店街を案内して頂きました。

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本芸術祭の招聘アーティストに、どの場所で、どんな展示を行ってもらうか…
そんな、地域とアーティストの間に立って、マッチングを果たしたのが

キュレトリアルチームの皆さん。
それぞれのアーティストの考えや作品の魅力・特性を理解し、

それを活かせる展示場所を提案。

また、展示を可能にするよう様々な折衝や準備を行っています。

 

常陸多賀商店街エリアの展示を担当したのが、

こちらの冠さん(キュレトリアルアシスタント)です。

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JR常陸多賀駅をスタート地点に、冠さんとめぐる
KENPOKU ART街あるき、スタート!

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駅舎を出ると、既にいつもと違う風景が皆さんを迎えてくれます。

あちこちに、オレンジ色と水色の物体が・・・_mg_0129

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よく見ると、ニットなんです

当ブログでも既にご紹介している、力石咲さんの「ニット・インベーダーin常陸多賀」です。
街全体をニットで編みくるみ「侵食」してしまうというこのプロジェクト。
実は、最初に編みくるんだ場所、

いわば県北でのファーストインベージョン(私の作った勝手な造語です)が

ここ、常陸多賀駅なのだそう。
ロータリーの周りだけでなく、

駅舎の内部、待合スペースにもニットが編まれています。

ついつい、ニットを探したくなりますね。

あっ、あんな場所にも!

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シノハラスポーツさんの看板の下に「TAGA」という文字が♪

「ここでインベージョンしている時に、面白いエピソードがあったんですよ」

冠さんがそう言って指差したのは、バス乗り場の付近の青色のニット。

_mg_0141「通りかかった男子学生たちが、一緒に編んでくれたんです。

確か、あのあたりのニットでした」

見慣れない不思議な光景は、街行く人たちの興味を惹いたようです。

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他にも、多賀ステーションホテル前のここも、

たまたま通りかかった人と一緒に編んだのだとか。

「海外から仕事で常陸多賀を訪れていた方たちだったと思います。

“何してるの?”って話しかけてきて、面白そうに参加してくれました。

編む作業自体は難しくないので、誰でもできちゃうんですよ」

11月5日には、ニットインベーダーin常陸多賀のワークショップも開催予定です!
家族みんなで楽しめるので、ぜひ気軽にご参加くださいね。

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あんなところ、こんなところもニット

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さて、先に進みましょう!
次は、駅から真っ直ぐ伸びるメインストリート

・・・ではなく、冠さんが歩き出したのは、一本裏側の路地でした。

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ニットを追いかけていくように、歩いていきます。

「皆さんには、ニットインベージョンをきっかけに、

街全体を楽しんでもらいたいです。

ニットは様々な場所に編まれているので、

探しながら、街をぐるぐる歩いてみてください!」

街を歩いていると、色々な発見があります。

なんだか、おいしそうな匂いも…。

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昔から地元で人気の「ひかり食堂」。にぼしラーメン美味しいです!

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街の名店をリノベーションしCafeやパン屋さんが営業している「シェアオフィスかどや」

通り沿いで、ランチやコーヒーブレイクにぴったりのお店を発見しました♪

「歩くとお腹がすきますよね!ニットを追いかけて、街を歩いてたら

なんだかおいしそうなお店があって、かわいい雑貨を見つけて…。

常陸多賀の街って魅力がいっぱいあるんですよ」

ちなみに、かどやで販売している「常陸多賀」ロゴグッズは、

アーティストやスタッフにも愛用者がいるとか!?

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ニットもかなり大胆に侵食してきていますね!

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かどやの店内にまでオレンジ色のニットが・・・

これは、力石さんだけでなくサポーターの皆さんが日々編みくるんでいる活動の成果。

「商店街の皆さんがとても協力的で、予定になかった場所も

“編んでいいよ”と言ってくださったりして、どんどん増えています」

はじめの頃は「芸術祭って、どんなことをするの?」と

首をかしげていた地元の皆さんも、

今では一緒になって楽しんでくれているようです。
これぞ、KENPOKU ARTの目指したもののひとつかもしれません♪

 

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常陸多賀駅から伸びる大通り。通称「よかっぺ通り」

 

私たちは、ぐるりと路地をひと回りしてから、

常陸多賀商店街のメインストリートへ。

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家電がたくさん置かれているここは、

和田永さんの活動拠点「ニコスラボin日立」!
以前、ブログでもご紹介した、家電を再生利用して楽器を生み出すプロジェクト

「エレクトロニコス・ファンタスティコス!in 日立」を実行中。
11月19日のコンサートに向け、

スタッフさんやサポーターさんたちが準備や練習を進めているところです。

「コンサートでは、この大きなテレビを

専用のバチでドーン!と叩いたりする予定です♪」

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どんな音が鳴るのでしょう!?

そしてなんと、和田永さんが新曲を作成しているとのこと。
コンサートは、どなたでも無料で鑑賞できますので
11月19日はぜひ、日立シビックセンターへ!
これまで体験したことがないような演奏に出会えるはずです。

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壁いっぱいに貼られたイラストやメッセージ

ニコスラボの壁に貼られている紙にも注目!
これには、訪れた方たちが自由に考えた、

新たな家電楽器のアイデアなどが描かれています。

「ここはアーティストが作った楽器を展示するだけでなく、

皆さんの創造が生まれる場であってほしいと考えています。

自由な発想で、新しいものを考えるきっかけになってほしい。

そういうテーマが込められています」
と、冠さん。
皆さんも、ニコスラボから自分の新しいアイデアを発信してみては♪

 

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_mg_0170ニコスラボの向かいのバス停には、山本美希さんの作品が。
日立市にまつわるものを題材にして

ベンチに描かれたグラフィックアートです。

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商店街内の他のバス停にも置かれているので、お見逃しなく

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よかっぺ通りを進んでいくと、次に出会ったのは青崎伸孝さんの展示。

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サポーターさんと一緒に♪

県北地域の6会場で、スマイリーバッグに

似顔絵を描くプロジェクトを展開した青崎さん。
ここでは、青崎さんがエリアのサポーターさんなどを描いた見本と一緒に
9月に県北6市町で開催された様子のスライドショーも見ることができます。

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あっ!冠さんの似顔絵も発見!

青崎さんは、見た目だけでなく、お話しながら

その人の雰囲気をつかんだ絵に仕上げてくれるのだとか。
単純なスマイルをベースにしているのに、

一枚一枚どれもまったく違う雰囲気に見えるのは、

見た目だけでない内面の個性を描き出しているからなんですね。

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その隣のスペースは、中崎透さんの作品「看板屋なかざき」。

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「看板をモチーフにした作品などを展開されているアーティストです。

中崎さんは茨城県出身で、

地元だからこそぜひやりたかったとお話していました!」

看板に描かれているのは、

かつて平成の大合併前に存在した県北14市町村の名前。

「金砂郷」「水府」「里美」「美和」「緒川」といった、

今では失われてしまった地名も・・・。

「中崎さん自身、茨城から東京へ上京して、

戻って来てみたら昔あった地名がなくなっていてびっくりしたそうです」

確かに、合併し6市町になった今、

残りの8つの名前は住所からほぼ失われてしまったも同然。
ですが、地元の皆さんの中には、今なお強く残されています。

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わたくし根本が生まれ育った、常陸太田市・旧水府村の看板

街から消えてしまった、かつての故郷の名前が刻まれた看板。
今はもうないけれど、確かにそれはあった、と形にしてくれた

中崎さんの作品には、感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、私の個人的な思い入れはさておき・・・
看板屋なかざきは、建物2階にも続いています!
この看板は、中崎さんが県北エリアをまわって見つけた、

実際にあるスナックやバーの名前なのだとか。

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右上の張り紙は元々この建物に残されていたものです

個人的には、ここからのアングルが好きです!

 

そして1階に下りたら、ここを後にする前に、

看板の台になっているものにもぜひ注目してみてください。

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椅子には、美和中学校という名前が・・・

学校で使われていた椅子などの備品が使われています。
これも、中崎さんによるインスタレーション。

ノスタルジックな雰囲気を演出していますね。

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さて、レポート前半はここまで。

冠さんとの常陸多賀駅前めぐりはPART2に続きます→

http://blog.ibarakiguide.jp/placeblog/6219.html