茨城県北芸術祭ブログ-キュレトリアルアシスタントとめぐる常陸多賀商店街PART2-


投稿日:2016年10月28日   投稿者:観光いばらき特派員

1717茨城県北芸術祭のキュレトリアルアシスタント・冠さんとめぐる

常陸多賀商店街 パート2のスタートです!

前半はこちらから→http://blog.ibarakiguide.jp/placeblog/6191.html

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前回ご紹介した「看板屋なかざき」の次に訪れたのは、旧銀行。

 

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旧銀行は「力」マークの飾りが目印です

ここには、「ニットインベーダーin常陸多賀」の力石咲さんを含む、

3名のアーティストが展示しています。

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建物に入ってまず目をひくのが、この装置!窓の外からも見えます。
これは、ニットインベーダーに使っているニットを自動で編む機械です。
実はセンサーが備え付けられており、人が近づくと動き出すようになっているのだとか。

 

「センサーを導入したのは、この県北芸術祭がはじめてなんです。

県北芸術祭はかなり長期に渡る展示なので、

メンテナンスや設備運営などにも気を配っています」

 

とはいえ、限られたスタッフだけではカバーが難しいところ。

そこで、頼りになるのが県北芸術祭サポーターの皆さん!

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オレンジ色の糸がくるくるとUFOに吸い込まれていきます

「この糸巻き1本分で、筒いっぱいのニットが編み上がるように計算されています。

いっぱいになったらニットを回収して、糸を替えなければいけないんですが、

それもサポーターさんがやってくれています!とても助けられています」

 

ちなみに、力石さんは県北芸術祭の会期中全体で

どれくらいのニットが必要になるかも計算して素材を用意しているそう。
ところが、街の皆さんから多数

「ぜひうちもやってほしい」という声が挙がっていることもあって

もしかすると「ニットが足りないかも!?」

という嬉しい誤算が生じているとか?

会期中に、一体どれくらいの長さのニットを編んだのか、

最後に伺ってみたいですね!

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旧銀行1階奥には、入り口に黒い幕が貼られた一室が。

元々金庫だった部屋を利用して展示されているのは、

松本美枝子さんの作品「山のまぼろし」。
松本さんは、茨城県出身・在住の写真家です。

 

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日立市のシンボルとも言える大煙突も登場します

金庫内部に入ると、スライド写真と共に様々な音が流れています。
日本有数の銅山として栄えた日立鉱山。

常磐自動車道・日立中央I.Cの近くに、その足跡を辿ることができます。

実はこのエリアでは、

日本最古と言われる5億年前の地層が発見されました。
日立市を、そして日本を育んできた重要な意味を持つ場所。
そこへ松本さんらが実際に足を運び、

撮影した写真と音を組み合わせたインスタレーション展示です。

 

「松本さんに撮影時の様子を見せてもらったのですが、

相当な山奥まで行かれたみたいです。

道のないようなところを分け入って撮影したり。

あと、山の中を歩くザッザッという音も実際に録音したものです」

 

映像を見ていると、なんだか、自分が実際に山中を歩いていて、

次第に日立鉱山があった頃に

タイムスリップしていくような気持ちにすらなります。

 

かつて鉱山にあった小学校の校歌も流れるのですが、

これは楽譜を探すのが大変だったとか。

そういったエピソードも聞くことができました。

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「金庫という場所もいいですよね。

松本さんの展示にとても合っている場所を用意できて、嬉しく思います」

 

作品と展示場所の素晴らしいマッチング、皆さんもぜひ体感を!

 

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旧銀行3つ目の展示は、階段を上がった先にあります。

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藤浩志さんの「ポリプラネットカンパニー」。

2階の数部屋に渡り、展開されています。

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架空のカンパニーと社長の下、

遊ばなくなったおもちゃやぬいぐるみを収集し展示。

また、再利用して新たな製品を生み出しています。
サポーターの皆さん…もとい、カンパニーの社員さんが新作を制作中でした。

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テーマは「裏の顔」だとか。

おっと、お面の彼女は意外な一面をお持ちのようですね。

アイデア次第で、帽子やヘルメットも作れちゃいます!

おふたりに装着してもらって、写真を撮影させていただきました♪

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こんな風に、組み合わせのセオリーもあるみたいです。

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「ウラグルミ」に「遺伝子組換え」

ニコスラボや、ニットインベージョンでも感じたのですが、
展示を見るだけではなく、

こちらの創作意欲も刺激されるアートプロジェクトです。

 

「皆さんも、素材を使ってぜひ作っていってください!」

 

見るアート、触れるアート、そして参加するアート。
県北芸術祭の楽しみ方は無限大ですね!

 

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さて、次の場所で常陸多賀商店街の展示も最後です。
横断歩道を渡り、目の前の花金ビルへ。

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「フラワーデザイン花金」の横の階段を登っていきましょう!
2階には、ハッカソン選出作品

「A Wonder Lasts but Nine Days -友子の噂-」。

日立市内に実際にある「塙山キャバレー」という

バラックの飲み屋街から着想した展示です。

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中に入ると、カウンターの向こうに

実際にママさんが立っているような演出にびっくり!
さらに驚いたのは、登場しているのは塙山キャバレー各店の本物のママさん。

「アーティストたちがお店に飲みに通って、

ママさんたちと仲良くなって実現した展示です。

ママさんたちのお話を聞いたあとは、

カウンターの周辺もじっくり見てみてください♪」

 

そうなんですか!?すっかり見落としていました。

冠さんに言われて、カウンターの向こうを見てみると・・・

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カウンター付近もじっくり見てみてください!

 

塙山キャバレーのお店から借りてきたという小物や、

_mg_0221塙山キャバレーに建つバラックのお店をイメージした、ミニチュアもありました。

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そして、カウンターの上に置かれている灰皿と、ライターにも注目。

ライターには、なんと「スナック 友子の噂」!

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写真が見づらくてすみません・・・

このライターは実際に販売しており、

市内外の協力店などで購入することができるそうです。

日立市内だと、かどや内にある「Digital dish」さんや、

日立駅海浜口近くにある「オキーフと三春」などに置いてあるとか・・・

 

ちなみにこの場所はかつて、WOODYという洋食屋さんがあった場所。
今は移転しましたが、WOODYと言えば常陸多賀の誇る人気店です!
スパゲティもパフェもBIG。ぜひ、常陸多賀へ来たらそちらへも足を運んでみては♪

 

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さて、さらに上階へ進みましょう。

花金ビル三階には、公募で選出された松井靖果さんの作品

「この先、記憶の十字交差あり。」が展示。

松井さんは、まさにここ日立市出身だそう!

彼女の記憶に残る場所や出来事をさかのぼる映像と、

壁に展示された絵画を組み合わせたインスタレーションです。

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「絵画も大切なポイントなので、しっかり見ていただきたいです!」

と、冠さん。

 

今芸術祭最年少アーティストの松井さん。

KENPOKUから羽ばたく彼女の活躍に期待、そして応援しています!

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サポーターさんと力をあわせて運営しています! 肩に下げているのは常陸多賀バッグ!

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 以上で、常陸多賀商店街でKENPOKU ARTをめぐる旅は終了です。
ご案内いただきました冠さん、ありがとうございました!
ゆったり街をあるきながら、作品以外にも、

面白いものやステキなものと出会え、とても楽しい時間になりました。
皆さんのKENPOKU ART旅の参考になりましたら、嬉しいです。

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花金ビル3階の窓から見えた常陸多賀の景色

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次回は、常陸大宮市の旧美和中学校を、

キュレトリアルアシスタントさんに案内して頂きます♪