茨城県天心記念五浦美術館 開館20周年記念 龍を描く-天地の気- 好評開催中です!


投稿日:2017年11月08日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
今回は、茨城県天心記念五浦美術館にやってきました!


11/26まで、企画展「開館20周年記念 龍を描く-天地の気-」が開催中です。

日本近代美術の祖と言われる美術指導者・岡倉天心。

日本画の改革や美術品の保存・保護にも尽力した彼が、

日本美術院(第一部/絵画)再出発の地に選んだのが北茨城でした。

 

太平洋に臨む五浦海岸の景勝を気に入った天心は、

白波打ち寄せる岩壁の上に自邸と六角堂を建て本拠地としたのです。
横山大観や下村観山、菱田春草、木村武山といった著名な作家たちも

五浦へと集い、活動しました。

この天心記念五浦美術館は、

そんな五浦の作家たちの足跡や業績を紹介するとともに

素晴らしい作品を展示しています。

 

今回は、美術館の開館20周年を記念して企画した特別展示。
「龍」というと、皆さんどんなイメージを持たれるでしょうか?
蛇のように長くワニのようにびっしりと鱗に覆われた胴体、

鋭い牙と爪、角、仙人のように伸ばされたヒゲ……
きっと誰もが同じような姿を思い浮かべると思います。


龍という生き物は実在しないはずなのに、

皆が同じ姿を想像できるなんてとっても不思議だと思いませんか?

古くは神話や民話、現代ではゲームやアニメなどなど……

様々な場所で描かれてきた龍は、私たちにとってとても身近な存在です。
もちろん、美術分野でも数々の作家が作品のモチーフとして描いてきました。
また、雷鳴とどろかせながら雲の中より現れる……

流れの激しい滝を登った鯉が龍になる「登竜門」……


「自然の象徴」としても考えられてきた龍は、信仰の対象でもあります。

神社や寺院でも、数々の龍に出会えるはず。

そんな、私たちにとって親しみ深い「龍」をテーマに、

年代も規模もバラエティに富んだ作品を展示。
作品の借用先も多岐にわたり、

担当学芸員さんが津々浦々を巡って集められたそうです。
ぜひ、作品を見る時には所蔵データも注目してみてくださいね。

 

 

今回の展示は、序章にはじまり全四章に渡って構成されています。
古くは南北朝時代の作品や、重要文化財を含む作品がずらり!

 

龍の絵画と言えば、

虎と対に描かれた「龍虎図」を思い浮かべる方も多いことでしょう。

龍とひと口に言っても、その表現方法は色々。


例えば、上の二作は同じ物語の中の同じ場面を描いた別々の作家の作品。
片方はしっかりと龍の姿を描いているのに対し、
もう片方はかすかな濃淡で空気感を描き、龍が現れた気配を表現しています。

 

中には13メートルを超える圧巻の大きさの絵画や、
実際のお寺の天井画として描かれた雲龍図も。

上の作品は、かの鎌倉・建長寺の法堂の天井画の小下図

(※本画制作の前に約5分の1の大きさで描かれた絵)

 

そして上写真左の作品は、

名古屋市にある徳源寺というお寺で

実際に建物内の天井画として飾られていたもの。
(現在は、天井から外されて掛け軸になっています)
借用してきて、美術館のスタッフさんも想像以上の大きさで驚いたのだとか。
来場者と比べてみると、その大きさが分かりますね。

 

五浦をはじめ茨城ゆかりの作家の作品も展示されています。

写真左側は、小川芋銭の作品。
芋銭といえば河童の絵でよく知られていますが、

実は横山大観に推薦され日本美術院でも活躍した人物です。

 

展示を見進めていくと、何やら気になる襖が。

まるでお部屋のようですが……
こちらの展示は今回の見どころのひとつ!

日本画家、日本藝術院会員の土屋禮一(れいいち)氏の作品「瑞龍図」です。
岐阜にある瑞龍寺というお寺の本堂のために描かれた障壁画。

そのうちの一室を再現しました。
土屋氏が取材のために中国を訪れた時の体験を元に描かれたそう。

 

そして、11/11には土屋氏が会場を訪れます!
13:30より美術講演会「龍に出会って」が開催されますので、

ぜひこの機会にお話を伺ってみては。

 

 

さて、その次に登場するのがこちらの部屋。

天井につるされた6m×8mの巨大な作品!
こちらは元々は壁面展示されたものだそうですが、
今回、作家の菅原健彦氏のご好意で天井に吊って展示させて頂けることに。
おまけに、こちらの作品は一般鑑賞者も撮影OK!

撮影OKの作品はもうひとつ、館内にありますので

探してみてくださいね♪

 

さらに!
撮影したら、SNSへアップすると嬉しいプレゼントがもらえちゃうんです♪


こちらのオリジナルチケットホルダーを毎日先着20名にプレゼント。

SNS映えする写真、狙ってくださいね!

ちなみに、企画展示室を出たところの特設ショップを撮影してSNSにアップ&
またエントランスのミュージアムショップでのお買い物

それぞれ先着20名にもチケットホルダーをプレゼント。
つまり毎日先着合計60名限定です!
アップした画面をスタッフさんに見せるだけでOK。

 

特設ショップには、展覧会オリジナルグッズをはじめ、
龍にちなんだ商品がずらり。
わたしが気になったのは、

茨城大学生が企画・考案したお菓子「りゅうなんしぇ」!

株式会社坂東太郎の協力で商品化されました。
この企画展中のみ、こちらで限定販売されるとのこと。
県産の猿島茶と奥久慈茶の茶葉を使ったフィナンシェです。

パッケージもカワイイ!
実際に頂きましたが、しっかりお茶の味がして美味しかったです♪
ちなみにお茶を使った理由は、

天心がのこした「茶の本」に着想を得たのだとか。
ぜひ、お土産にどうぞ!

 

さて、企画展示室だけでなく常設展示の岡倉天心記念室もぜひご覧くださいね。

「龍」は天心にとっても関わりの深いキーワード。

そのひとつが、こちらの記念室に……


常設展示の天心記念室中央に置かれている舟に注目。

これは、天心が晩年作らせた釣り舟の複製品です。
実はこの舟の名は「龍王丸」。

海上での安全を守ってくれる神として、

龍王の名を冠したのではと想像できます。

 

自然、畏怖、神聖、権威、武力、守護……

様々なもののイメージとして描かれてきた龍。

エントランスには、今を生きる子供たちがイメージする龍の姿を描いた

連凧も展示されていました。

これは、8月に開催されたワークショップで制作したものだそうです。

過去から今まで、たくさんの姿で現れた龍。

天心も愛した五浦の地に集合した数多の龍に会いに、

ぜひ、皆さんも足を運んでみてくださいね!

 

 

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茨城県天心記念五浦美術館
開館20周年記念 龍を描く-天地の気-
11月26日(日)まで開催中

茨城県天心記念五浦美術館については、

観光いばらきで紹介中です!
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