茨城県近代美術館開館30周年記念特別展「ポーラ美術館コレクション―モネ、ルノワールからピカソまで」開催中です!


投稿日:2018年09月21日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
9/4より開催中の、茨城県近代美術館開館30周年記念特別展

ポーラ美術館コレクション―モネ、ルノワールからピカソまで」を観て来ました!


開幕日のオープニングセレモニー、そしてポーラ美術館学芸課長の今井さんによるスペシャルギャラリートークの様子と一緒にその魅力をお伝えしたいと思います。

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「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトとするポーラ美術館。
東京からは約1時間半、水戸からは3時間強のリゾート、箱根・仙石原にあります。
ポーラと聞いて皆さんが思い浮かべるのは、きっと化粧品ではないでしょうか。
このポーラ美術館は、ポーラ創業家の二代目・鈴木常司さんが40数年もの長い時間をかけて収集した作品を収蔵しています。
同館のコレクションは、総数約1万点にも及ぶのだとか!特に西洋絵画のコレクションは国内随一ともいえる質の高さを誇ります。


今回の特別展はポーラ美術館コレクションのエッセンスに触れることができる72点を選りすぐって展示。

20名の出品作家には、タイトルにも掲げられているモネ、ルノワール、ピカソのほかセザンヌやマティスなど、皆さんもその名前を聞いたことがある巨匠がずらり。モネ、ルノワール、ピカソがそれぞれ8点も出品されています。
開館30周年を迎える茨城県近代美術館でも、「印象派の名だたる巨匠の名品がここまで大々的に展示されるのは、茨城県近代美術館の開館記念展にして入館者数レコードがいまだ破られていない『モネとその仲間たち』展以来30年ぶり」だそうです。期待が高まりますね!

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オープニングセレモニーでは、主催としてポーラ美術館の木島俊介館長も登壇されました。


テープカット後、さっそく会場内を観覧する皆さん。中には、カメラで作品を撮影している人も・・・。


えっ、撮影して大丈夫なの?と戸惑っている人に、スタッフさんが「このエリアは撮影OKです」と声をかけています。
そう、今回の展覧会では特別にポーラ美術館から許可が下り、一部の作品を撮影することができるんです!


中には撮影不可のものもありますが、モネ、ルノワールの作品が展示されているエリアは撮影OK。
※フラッシュ撮影NGなど条件あり。また、混雑時には制限されることもあります。皆さんで譲り合って撮影してくださいね!
今回は「フォトジェニックな展覧会」としてSNSへの投稿も推奨しています♪
撮影した画像に指定のハッシュタグをつけて各種SNSに投稿すると、嬉しいプレゼントキャンペーンも開催されているのでぜひご参加を!
名画と一緒に撮影したら、映えること間違いなしですね!

1階のアートフォーラムコーナーには、フォトスポットも用意されています。

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展示内容は、3章編成になっています。
「Ⅰ 印象派の誕生:モネとルノワール」
「Ⅱ 色彩の解放:セザンヌからフォーヴへ」
「Ⅲ 造形の冒険:ピカソとブラック」
と題し、19世紀から20世紀にかけての絵画史とその変遷をたどることができます。

ポーラ美術館の今井さんの解説を聞きながら展示をめぐるギャラリートークでは、各々の作家や作品についてのより詳しい説明や逸話を伺えました。


展示室入り口正面のパネルは、ポーラ美術館の入り口の写真です。

行ったことがある方はもちろんのこと、まだ足を運んだことがない方にもポーラ美術館の雰囲気を感じてもらえます。


ここからは、今井さんのお話の中で、印象的だったものをいくつか皆さんにご紹介したいと思います。
展示番号1番の作品は、印象派の草分け的存在・マネによる物語画「サラマンカの学生たち」。

人物の奥に広がる自然の描写、奥行きに注目してみてほしいと今井さん。物語を題材にしていながら、まるで実際の風景を描いているようにリアルです。
ちなみに、茨城県近代美術館もマネの作品「白菊の図」を所蔵しています。

この企画展と同じ期間に1階で開催されている所蔵作品展で展示されていますので、ぜひ併せてご覧になることをオススメします!モネ、ルノワールの所蔵作品も出品されています。

こちらは、モネの作品の前で。「モネは蒸気や煙の面白さにとりつかれた作家」という説明の通り、複数の作品に煙突から立ち昇る煙や機関車の蒸気などが描かれています。


モネの中で私が気になった作品はこちら「花咲く堤、アルジャントゥイユ」。

第一印象は「色合いが素敵で綺麗な風景」だったのですが、よく見れば手前のお花と遠くに見える工場の煙の対比がアンバランスで、さらに目を惹きます。

今井さんは、今展覧会の楽しみ方のポイントのひとつとして「できるだけ作品に近づいてみて、細かなところまでぜひ注目してみてください」と話してくれました。

筆の運び方の特徴に着目したり、色の美しさに注目したり。中には描き直しのあとを見つけたりも出来るでしょう。

それぞれの作家の個性や特徴、感情の機微や性格までも想像できそうです。

そして、こちらもギリギリまで近くで見てほしい作品。

ルノワールの「レースの帽子の少女」です。

ポスターやフライヤーなど、今特別展のメインビジュアルを飾っていた作品ですので、こちらを楽しみに足を運ばれる方も多いはず。


きらめくような美しいレースの帽子に目を奪われますが、「その下の綺麗なブルーの目を見てください」と今井さん。チークを塗ったようなバラ色の頬に、艶やかなリップ。まさに、ポーラ美術館の「顔」に相応しい美しさです。
ところで、今回はこの絵画にちなんで「おしゃれな帽子割引」も実施しているのだとか!
この特別展の会期中に帽子をかぶって来館すると、団体料金で展示を見ることができます。
お気に入りの帽子でおしゃれして、レースの帽子の少女と一緒に写真撮影してみては♪

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この他にも、見ごたえのある展示が続きます。

第3章のピカソは、初期から晩年に近い作品を網羅していて、「同じ人が描いたの?」と思ってしまうような画風の移り変わりをひと目で見ることが出来る貴重な機会になっています。

 

そして最後まで見たら、そのまま会場を出るのではなく・・・「ピカソからマネへ戻って見ていくのも面白いですよ!」と今井さん。
外面、そして内面の美を追究するポーラ。そのコレクションは、「優しさ」「エレガンス」「自然の美しさ」を感じさせる作品が多いそうです。
見ているだけで幸せになれるような、珠玉の作品たち。ぜひ時間の許す限り、楽しんでいってくださいね!

 

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開館30周年記念特別展「ポーラ美術館コレクション―モネ、ルノワールからピカソまで」
会期/2018(平成30)年9月4日(火)~11月18日(日)
休館日/月曜日※ただし祝日は開館。翌火曜日は休館(9/18は開館)
開館時間/9:30~17:00(入場は16:30まで)
入館料/一般1,190円、満70歳以上590円、高大生980円、小中生480円
詳しくはこちら http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/pola/ (特設サイト)

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