観光いばらきオススメSPOT・知的好奇心くすぐる日立市の旅


投稿日:2018年11月03日   投稿者:観光いばらき特派員

皆さんこんにちは、観光いばらき編集部です!

今回は、編集部が注目する茨城県内のスポットをご紹介します。
茨城県北部の太平洋沿岸に位置する「日立市」です。

「日立」と聞いて、皆さんきっとイメージするのは“世界の日立”と称される日立製作所ではないでしょうか。

そう、その日立製作所が創業した場所がこの日立市なんです!

ちなみに日立市近郊では、「日製(にっせい)」という愛称で呼ばれていたりするんですよ。

 

そんな日立市は、この日立製作所の源流となるJX金属グループをはじめとする、様々な工業系企業が拠点とする都市。

2019年春には、日立市にある日立鉱山が舞台となった文豪・新田次郎の傑作「ある町の高い煙突」の映画が公開を予定されており、再び注目を集めているスポットなのです!

もちろん、こちらの映画のロケも市内で行われたそうです。

では早速、簡単に日立市についてご紹介しましょう。

 

日立市は茨城県北部に位置し、山と太平洋に囲まれた地域。ご存知、工業都市として県北の拠点都市となっています。海岸沿いにはバラエティー豊かな海水浴場が多数あり、漁業も盛ん。

市北部にある「国民宿舎鵜の岬」は、全国の国民宿舎の中で28年連続1位を獲得するほどの人気で、隣接する伊師浜海岸の断崖では日本で唯一の鵜の捕獲場もあります。

ハイカーに人気の堅破山、高鈴山、奥日立きららの里やかみね動物園などのレジャー施設も。日立駅前の「平和通り」はさくら名所100選にも選ばれ、春になると桜のトンネルが彩ります。

「日立さくらまつり」では国指定重要文化財、ユネスコ無形文化遺産である日立風流物という可動式の大きな山車も披露。

その他、ひたち国際大道芸、ひたち市民オペラなどのイベントでも多くの観光客で賑わう街です。

 

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そんな魅力いっぱいの日立市のイロハを学べるのが、「日立市郷土博物館」です。

観光いばらきより

こちらは日立市の旧石器時代から現代までの歴史や文化を網羅した博物館。日立市の成り立ちが貴重な展示物やパネル等で紹介されています。日立がどんな歴史や文化が栄え、今に至るのか?がまるわかりの施設なんです!

1階の常設展示室「日立の歴史」では原始から近代までの歴史や文化が集約され、この地域ならではの「十王台式土器」、茨城県指定の文化財「万年大夫婦坐像」、書物、掛け軸などがあり、日立と関わりのある歴史的な人物もピックアップして紹介されています。
2階の「日立の民俗と産業」では、日立市が誇る国指定重要文化財、ユネスコ無形文化遺産の日立風流物の展示が豊富。山車、早返り人形の構造の紹介、かしら(人形首)が間近で見ることができ、きっと「一度、生で見てみたい!」と思うはず。桜の時期が待ち遠しくなること必至!
そして日立のささら、年中行事や民間信仰、地域の住まいや暮らしの道具なども展示され、日立市の人々がどんな生活を過ごしてきたか、じっくり見られます。

日立が発展したのは、日立鉱山の開発が進んだ近代。日立鉱山や日立製作所の近代産業の歴史、その時期の馬産や漁業、当時の街の人々の暮らし、戦災についても詳しく紹介。
日立製作所の第一号製品で、日本初の純国産モーター「5馬力誘導電動機」も展示中です。
五島耕畝、樫村白圭、広原長七郎など日立市にゆかりのある美術家たちの作品も楽しめますよ♪

 

博物館の程近くには、久原房之助・小平浪平頌徳碑もあります。
このお二方は、日本の近代鉱工業を語る上で欠かせない人物たち。
久原房之助氏はグローバル企業・JX金属グループの創業者。1905年に日立鉱山を開業し、わずか数年で日本有数の銅山に成長させた立役者です。
そして小平浪平氏は日立製作所の創業者。日立製作所は日立鉱山の電気機械修理工場から端を発した企業。日立鉱山で初代工作課長として発電所建設に携わった小平氏が、1920年に立ち上げ、今では国内最大の電気機器メーカーとして世界各地で活躍中です。
この日立の地から世界的企業の基盤を作った二人。その偉業を称えた碑がかみね公園入口付近に佇んでいます。碑の周囲にある円は、1915年につくられた大煙突の下底の内径を表しているそう。
余談ですが、この石碑の基礎石は5億年前の花崗岩。東日本大震災でもびくともしなかった大変丈夫な石。そちらもチラリと観察してみて下さいね。

 

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そして日立の歴史を語る上でぜひとも欠かすことのできない場所が、「日鉱記念館」です。

記念館がある場所は、日立鉱山の跡地。日本の近代化と経済発展に貢献した鉱山開業当時に思いを馳せながら、その歩みに触れることができる施設です。
つまり、ここはまさに来春公開予定の映画「ある町の高い煙突」の舞台。

この作品は日立鉱山と地域住民がともに煙害問題に立ち向かった実話をもとにしているので、この記念館を巡れば映画の予習もバッチリ。
敷地内には施設が多数あり、見どころ充分。その中心となるのは、日鉱記念館本館です。

1階は久原房之助氏らの事績、日立鉱山やJX金属グループの歴史や鉱山町で暮らしぶりを紹介。地下には坑内の様子が再現された模擬坑道も。2階は日立の大煙突やJX金属グループの現在の事業が写真や現物とともに展示されています。

更に敷地内には、映画にも登場する久原房之助氏が使用していた旧久原本部、実際に鉱山開発に使用されていた第一竪坑や第十一竪坑、電気機関車も見ることができます。

中でも私のオススメは、第二次世界大戦中に建てられた木造コンプレッサー室を使用した鉱山資料館!

大型のコンプレッサーや世界のさく岩機、鉱石標本などもある興味深いスポットです。

建物は記念館の向かい側にありますので、お見逃し無く。
日立鉱山の成り立ちを学べば、映画が倍楽しめることでしょう!公開が待ち遠しいですね。

 

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日鉱記念館に来たら、少し足を伸ばして「御岩神社」も訪れてみてください。
「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」。
約1300年前に編さんされた常陸国風土記にそう記されていることから、古来より信仰の聖地であった御岩山。その山全体が御岩神社とされています。
188柱もの神仏が祀られ、ここに来れば日本ほとんどの神仏を参拝できるという、まさにパワースポット。神社と称しながら大仏も祀られ、神仏習合色が未だ色濃く残っており、「神仏祀る唯一の社」とも呼ばれています。水戸藩の国峰と位置づけられ、水戸黄門こと徳川光圀公など歴代の藩主が参拝していたのだとか。
駐車場近くにある社務所から御岩神社の拝殿までは片道で徒歩8分。


まず出迎えてくれるのは樹齢約600年の三本杉の御神木です。茨城県指定天然記念物や林野庁の「森の巨人たち百選」に県内で唯一選ばれています。

高さ約50m、周囲9m。威風堂々たる佇まいには畏敬の念を抱くことでしょう。

そして歩みを進めると、朱色の大仁王門が鎮座。天井付近に描かれた岩や波飛沫の上に浮かぶ日天月天図もお見逃しなく!
勇壮な阿形像と吽形像の金剛力士像に見守られる中、次は斎神社へ。こちらは神社としては珍しく阿弥陀如来像が祀られており、天井の雲龍図も注目です。

向かいには大日如来像も。こちらは茨城県指定文化財となっています。
拝殿に参拝したら、健脚に自信のある方はぜひ山の上部まで登ってみてください。(ただし悪天候時など無理は禁物です)

御岩神社でパワーチャージして、また明日から清々しい気持ちで元気に過ごしましょう。

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工業都市・日立の歴史、日本屈指のパワースポットを巡れば、きっと日立という土地の持つ底力を改めて実感できることでしょう。

他にも、観光いばらきでは県内の魅力を体感できるモデルコースをご紹介しています!

是非、チェックしてみて下さい。

https://www.ibarakiguide.jp/search_course.html