こんにちは、観光いばらき編集部渡辺です。
茨城県は圏央道が2月26日開通全線開通し、ますます便利になりました。
そして春もおとずれ、今は絶好の行楽シーズンです♪
行楽といえば美味しいものを食べたい。
美味しいものと言えば、旬なモノを旬な時期に食べる。
これ、人生の楽しみのひとつと思われている方も多いのでは?
と言うことで、利便性がよくなった坂東市で、今が旬のたけのこ掘り体験に
編集部の郡司君(ぐんちゃん)と行ってきました!
さて、お邪魔したのはNPO法人ばんどう農園です。
場所は圏央道坂東ICより車で約20分
ミュージアムパーク茨城県自然博物館より車で1分のところにあります。
今から6年前に、たけのこ掘りを始めました。
今年は4月8日から5月初旬にかけて行われる人気のたけのこ掘り。
県内はもとより、県外からも多くの方が訪れます。
昭和時代、子供のころは春になるとよく裏山にいって、
たけのこを勝手に掘りに行き、よく怒られていました。
現代社会においては、中々そういうこともないのかもしれません…。
と言うか、やっちゃだめです。
ただ、食物がどういう風に育ち、どんな苦労があり初めてみなさんの食卓に並ぶのか?
スーパーに行けば購入できるものをいざ自分の手で収穫するとしたら…
それが体験できるのがここ『ばんどう農園』なのです。
では、早速、たけのこ掘りの流れを説明します。
最初は右側の申込用紙に記入。
記入後は、農園の渡辺さんよりたけのこの掘り方を画像付きで説明があります。
さて、説明を聞いたらいざ出発!すぐそばの竹林へ向かいます。
綺麗に整備された竹林。
さっそく、周りを見渡して、たけのこの頭を捜してみます。
素人目では中々見つけることが出来ません。
タケノコは、目がほんの少し(5cm未満)くらい出ているものが
やわらかくて美味しいと言います。
そこで集中して探していると…
おやっ!?何かオーラを感じる!と言うか、何だこのプレッシャーは!
と冗談を言っていると・・・!!!みなさん分かりますか?
発見!であります!
本来、たけのこの先端を探す際は、長靴を履き、その足の裏で盛り上がっている部分を感じ取り探していくのが主流です。
しかし、綺麗に整備された竹林なので、比較的見つけやすかったです♪
さて、今回使う道具はこちらの3種類。
シャベル大、中・クワ
お子様がいらっしゃるときは手で掘れる小さなシャベル(園芸用こて)も用意します。
ちなみにシャベルとスコップの違いは、シャベルは英語でスコップはオランダ語です。
オランダのかたは、「スコップを取ってちょうだい」とシャベルんですね…!
さて、話を戻します。
右上の道具の中でたけのこを一番堀りやすい道具はクワですが、あえて今回は使用しません。
発見したたけのこをどの方向から掘るのかを決めます。
と言うのは、たけのこは曲がって生えていたりするので、
向きを間違えるとたけのこを傷つけてしまう恐れがあるからちゃんと見て決めます。
掘っていく方向が決まったら、いよいよ採掘開始!
たけのこから約30cmの半円上を掘っていきます。
しか~し、結構硬い。シャベルが思うように入っていきません。
ぐんちゃん、腰が入ってませんね~(><)!
そして、悪戦苦闘をしていると、更なる強敵が現れました。
それがこちら。地下茎(ちかけい)です。
硬くてシャベルでも中々歯が立たちません。
よってかわしながら掘り進めます。
息を切らしながら掘り進めると、
ようやくたけのこの掘り出し作業終了のサインが現れます。
それが赤い斑点で、それがあるのが根本となります。
ココまでくるとゴールはもうすぐ!
赤い斑点付近にシャベルをズバッと入れます。
奥まで入ったらてこの原理を使い起こしていきます。
おっ!もう少し♪
よっしゃ~採った!採ったで~♪
見てくださいこのボディ~♪(某通販番組風)
と言うか、ぐんちゃんのドヤ顔も中々です。
瑞々しくておいしそう!
そして、事務所へ戻り、軽量♪
今回はここでとれるたけのことしては小ぶりの900gでした。
自分で掘った、たけのこを手に入れ大満足!
また、ばんどう農園は畑貸しも行っており、1年間15,000円で30㎡を貸し出しています。
手ぶらで来ても、一通りの道具や肥料はそろっています。
泥んこになっても、綺麗なシャワールームも完備しているので安心です。
自然の中で体を動かし、自分で作った野菜を食べる感動を味わってみませんか!?
最後にNPO法人ばんどう農園理事長の渡辺さんにお話を聞いてみました。
「ばんどう農園でたけのこ掘り体験を始めたのは6年前のことです。
少子高齢化が進み、農家の方々の跡取り問題などで農地を手入れする
人がいない場所も少しずつ増えたりしていました。
竹林も一緒で、手入れを全くしない竹林は竹やぶとなり、
荒れ放題になりいい常態に戻すのに、かなりのお金が掛かってしまいます。
そこで、定期的に人が入るようなシステムを探ったところ、
体験型のたけのこ掘りが思い浮かびました。
2~3年がたち、数多くの人々が農園に来ていただけるようになり、
そこから、たくさんのことが学べました。
ばんどう農園には、例年家族連れで体験に来られる方も多く、
両親が、子供に『自然教育をしたい』と言う目的でいらっしゃいます。
例えば、『あえて自然相手に大変なことをすること。』などです。
大人の方で何度かたけのこ掘りを経験した人なら
10分以下の時間で一本掘れるのにところを、子供達があえて1時間かけて掘る。
私自信や両親もあえて手を貸さないし、極力見守ること。
そこには自分でやって、苦労して出てきたときの感動を味わって欲しいから。
勿論、手伝ってあげたい気持ちをすごく抑えてねっ(笑)。
また、今年は4~5年に一度訪れる、たけのこの不作の年。
豊作か不作かは経験豊かな生産者ですら、
その年の収穫時期直前になってみないと分からないです。
自然相手なので、収穫するまで分からない。
人は見えないものを見つけることに、
楽しみを感じたりするんだということも感じました。
だから、一度こられた方は、翌シーズンにまたいらっしゃるといった具合に、
好評を頂いていると思います。
たけのこ掘り体験で来園された方には楽しみながら、少しづつ農業へ関心を持っていただけたら嬉しいです。巡り巡って地域貢献に発展すれば、すてきですね。」と、
やさしい笑顔と同時に熱い情熱がほとばしる渡辺さんが話してくれました。
現代社会で、土をいじると言うことがめっきり少なくなったような気がします。
土には不思議な力がいっぱいあると感じた、今回のたけのこ掘り体験。
今年のゴールデンウィークは、家族に一緒に、一生の思い出を探しに行きませんか♪
NPO法人
坂東農園
茨城県坂東市大崎1334-12
TEL 0297-38-1747
HP http://bandonouen.com/