茨城県北芸術祭ブログ-キュレトリアルアシスタントとめぐる旧美和中学校PART1-


投稿日:2016年10月29日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
茨城県北芸術祭キュレトリアルアシスタントさんと一緒に
作品をめぐるレポート第二弾!

第一弾・常陸多賀商店街はこちら→

http://blog.ibarakiguide.jp/placeblog/6191.html

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今回は、山側の「旧美和中学校」にやってきました。

ご案内して頂いたのは、キュレトリアルアシスタントのミヤタユキさんです♪

ミヤタさんは、実は茨城県で活動しているアーティスト。
私の故郷でもある常陸太田市旧水府村に、アートスペース「ロクロクリン」を構え
地域の方々と一緒に、アートプロジェクトを行うなど活躍されています。
KENPOKU ARTではキュレトリアルアシスタントとして、
アーティストと展示会場のマッチングをしたりと「縁の下の力持ち」的な存在。
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サポーターさん手描きの会場MAPが貼られていました♪

さて、旧美和中学校では総勢9組のアーティストの作品を見ることができます。
しかも、アーティストによっては複数個展示しているので
この会場だけで、両手に余る数の作品を見てまわることができちゃうんですね!

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昇降口の受付では、さっそくmagmaの作品がお出迎え。
magmaは2人組のアーティストユニットで、

普段はデザインや空間演出、家具の制作までも手がけているのだとか。

有名ミュージシャンのMVやステージ演出にも関わっていたりするそうですよ。

そんなmagma、実はこのKENPOKU ARTが初めての芸術祭参加。

「初芸術祭のmagmaは気合いを入れて、いろいろな作品を持ってきてくれました。

旧美和中学校内のあちこちに展示してあります」

というミヤタさんの言葉通り、教室内だけでなく廊下や階段にも!

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これらには、壊れたパーツや廃品も活用して作られているようです。
どれも、独自の世界観で遊び心を感じますね。

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受付を済ませると、目の前には調理室や理科室が。

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この数室では、イザベル・デジューさんの作品が展示されています。
茨城県北地域の植物に興味を抱いたイザベルさん。
県北にも1ヶ月近く滞在して、地域の人とのワークショップを行ったりしたそうです。

「茨城県北エリアを境に、南限と北限になる植物が多くみられることなどを
面白く感じて調査していたみたいです」

なるほど!
展示には、実際に県北地域で採集した植物や、

この場所に残されていた器具を活用しています。

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ハンドルを回すと・・・何も起こらない!?

中には不思議なものもありますが・・・

これはどういう作品かな?と想像してみましょう♪

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イザベルさんの作品は、屋外にもありますのでお見逃しなく。

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1階を奥へ進んでいくと、なんだか楽しそうな歌が聞こえてきました。

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玄関のところに置かれたモニターに流れているのは、

佐藤悠のKENPOKU SONGS」!
公式サイトでも紹介されているこのビデオ、気になっていたんです。面白いですよね!

「佐藤悠くんが、県北芸術祭参加作品のうちいくつかを題材にして作ったビデオです。
作詞はもちろん、身につけている衣装や小物も彼の自作なんですよ。

アーティストにも許可を取って作成しました」

このビデオは会期中に各地で流れているそう。

また、YouTubeでも公開されています。
県北芸術祭で展示されている他の方の作品を題材にして、自分の作品を作る。
アーティストと鑑賞者の間に立ち、両者を結びつけてくれる作品です。
ちなみに美和中のこのモニター、会期の途中から追加されたそう。
「おかげで、会場がにぎやかになりました(笑)」と、ミヤタさん。

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その先には職員室です。入り口には、黒いカーテンが貼られています。

「気をつけて進んでください」とサポーターさんに声をかけられ、

おそるおそる中へ入ると・・・

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真っ暗な室内に、赤いレーザー光が!
機械音と相まって、コンピュータが物体をスキャンしているみたいにも感じます。
それにしても暗くて進路が見えないので、手で壁を確認しながら進むしかありません。

なるほど、スタッフさんの言葉に納得。

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ゆっくり進みながら目を凝らしてみると、

赤い光は直線ではなく、何かに反射したり遮られたりしているようです。
そこにあるものは・・・?
写真では伝わらない衝撃がありました。

ぜひとも皆さん自身の目で、体感してほしい作品です。

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1階の一番奥は、校長室でした。

校長室って、子供のころは「入っちゃいけない場所」っていう、
なんだか不思議な畏怖感があったものです・・・
そんな気持ちを思い出して、思わず「失礼します」と言って入ってしまいました。

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だって、校長先生がいたんです!

このBIGな校長先生も、magmaの作品。

写真では伝えられませんが、喋って動いてます!

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はじめに見たときは迫力に圧倒されましたが、

お話を聞いているうちになんだか愛嬌があって可愛く見えてきます。
こんな校長先生だったら、人気者になれそうですね♪

さて、次は階段を上がって2階へ進みます。

続きは、PART2へ→

http://blog.ibarakiguide.jp/placeblog/6271.html

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茨城県北芸術祭ブログ-キュレトリアルアシスタントとめぐる常陸多賀商店街PART2-


投稿日:2016年10月28日   投稿者:観光いばらき特派員

1717茨城県北芸術祭のキュレトリアルアシスタント・冠さんとめぐる

常陸多賀商店街 パート2のスタートです!

前半はこちらから→http://blog.ibarakiguide.jp/placeblog/6191.html

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前回ご紹介した「看板屋なかざき」の次に訪れたのは、旧銀行。

 

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旧銀行は「力」マークの飾りが目印です

ここには、「ニットインベーダーin常陸多賀」の力石咲さんを含む、

3名のアーティストが展示しています。

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建物に入ってまず目をひくのが、この装置!窓の外からも見えます。
これは、ニットインベーダーに使っているニットを自動で編む機械です。
実はセンサーが備え付けられており、人が近づくと動き出すようになっているのだとか。

 

「センサーを導入したのは、この県北芸術祭がはじめてなんです。

県北芸術祭はかなり長期に渡る展示なので、

メンテナンスや設備運営などにも気を配っています」

 

とはいえ、限られたスタッフだけではカバーが難しいところ。

そこで、頼りになるのが県北芸術祭サポーターの皆さん!

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オレンジ色の糸がくるくるとUFOに吸い込まれていきます

「この糸巻き1本分で、筒いっぱいのニットが編み上がるように計算されています。

いっぱいになったらニットを回収して、糸を替えなければいけないんですが、

それもサポーターさんがやってくれています!とても助けられています」

 

ちなみに、力石さんは県北芸術祭の会期中全体で

どれくらいのニットが必要になるかも計算して素材を用意しているそう。
ところが、街の皆さんから多数

「ぜひうちもやってほしい」という声が挙がっていることもあって

もしかすると「ニットが足りないかも!?」

という嬉しい誤算が生じているとか?

会期中に、一体どれくらいの長さのニットを編んだのか、

最後に伺ってみたいですね!

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旧銀行1階奥には、入り口に黒い幕が貼られた一室が。

元々金庫だった部屋を利用して展示されているのは、

松本美枝子さんの作品「山のまぼろし」。
松本さんは、茨城県出身・在住の写真家です。

 

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日立市のシンボルとも言える大煙突も登場します

金庫内部に入ると、スライド写真と共に様々な音が流れています。
日本有数の銅山として栄えた日立鉱山。

常磐自動車道・日立中央I.Cの近くに、その足跡を辿ることができます。

実はこのエリアでは、

日本最古と言われる5億年前の地層が発見されました。
日立市を、そして日本を育んできた重要な意味を持つ場所。
そこへ松本さんらが実際に足を運び、

撮影した写真と音を組み合わせたインスタレーション展示です。

 

「松本さんに撮影時の様子を見せてもらったのですが、

相当な山奥まで行かれたみたいです。

道のないようなところを分け入って撮影したり。

あと、山の中を歩くザッザッという音も実際に録音したものです」

 

映像を見ていると、なんだか、自分が実際に山中を歩いていて、

次第に日立鉱山があった頃に

タイムスリップしていくような気持ちにすらなります。

 

かつて鉱山にあった小学校の校歌も流れるのですが、

これは楽譜を探すのが大変だったとか。

そういったエピソードも聞くことができました。

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「金庫という場所もいいですよね。

松本さんの展示にとても合っている場所を用意できて、嬉しく思います」

 

作品と展示場所の素晴らしいマッチング、皆さんもぜひ体感を!

 

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旧銀行3つ目の展示は、階段を上がった先にあります。

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藤浩志さんの「ポリプラネットカンパニー」。

2階の数部屋に渡り、展開されています。

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架空のカンパニーと社長の下、

遊ばなくなったおもちゃやぬいぐるみを収集し展示。

また、再利用して新たな製品を生み出しています。
サポーターの皆さん…もとい、カンパニーの社員さんが新作を制作中でした。

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テーマは「裏の顔」だとか。

おっと、お面の彼女は意外な一面をお持ちのようですね。

アイデア次第で、帽子やヘルメットも作れちゃいます!

おふたりに装着してもらって、写真を撮影させていただきました♪

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こんな風に、組み合わせのセオリーもあるみたいです。

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「ウラグルミ」に「遺伝子組換え」

ニコスラボや、ニットインベージョンでも感じたのですが、
展示を見るだけではなく、

こちらの創作意欲も刺激されるアートプロジェクトです。

 

「皆さんも、素材を使ってぜひ作っていってください!」

 

見るアート、触れるアート、そして参加するアート。
県北芸術祭の楽しみ方は無限大ですね!

 

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さて、次の場所で常陸多賀商店街の展示も最後です。
横断歩道を渡り、目の前の花金ビルへ。

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「フラワーデザイン花金」の横の階段を登っていきましょう!
2階には、ハッカソン選出作品

「A Wonder Lasts but Nine Days -友子の噂-」。

日立市内に実際にある「塙山キャバレー」という

バラックの飲み屋街から着想した展示です。

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中に入ると、カウンターの向こうに

実際にママさんが立っているような演出にびっくり!
さらに驚いたのは、登場しているのは塙山キャバレー各店の本物のママさん。

「アーティストたちがお店に飲みに通って、

ママさんたちと仲良くなって実現した展示です。

ママさんたちのお話を聞いたあとは、

カウンターの周辺もじっくり見てみてください♪」

 

そうなんですか!?すっかり見落としていました。

冠さんに言われて、カウンターの向こうを見てみると・・・

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カウンター付近もじっくり見てみてください!

 

塙山キャバレーのお店から借りてきたという小物や、

_mg_0221塙山キャバレーに建つバラックのお店をイメージした、ミニチュアもありました。

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そして、カウンターの上に置かれている灰皿と、ライターにも注目。

ライターには、なんと「スナック 友子の噂」!

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写真が見づらくてすみません・・・

このライターは実際に販売しており、

市内外の協力店などで購入することができるそうです。

日立市内だと、かどや内にある「Digital dish」さんや、

日立駅海浜口近くにある「オキーフと三春」などに置いてあるとか・・・

 

ちなみにこの場所はかつて、WOODYという洋食屋さんがあった場所。
今は移転しましたが、WOODYと言えば常陸多賀の誇る人気店です!
スパゲティもパフェもBIG。ぜひ、常陸多賀へ来たらそちらへも足を運んでみては♪

 

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さて、さらに上階へ進みましょう。

花金ビル三階には、公募で選出された松井靖果さんの作品

「この先、記憶の十字交差あり。」が展示。

松井さんは、まさにここ日立市出身だそう!

彼女の記憶に残る場所や出来事をさかのぼる映像と、

壁に展示された絵画を組み合わせたインスタレーションです。

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「絵画も大切なポイントなので、しっかり見ていただきたいです!」

と、冠さん。

 

今芸術祭最年少アーティストの松井さん。

KENPOKUから羽ばたく彼女の活躍に期待、そして応援しています!

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サポーターさんと力をあわせて運営しています! 肩に下げているのは常陸多賀バッグ!

 ******

 

 以上で、常陸多賀商店街でKENPOKU ARTをめぐる旅は終了です。
ご案内いただきました冠さん、ありがとうございました!
ゆったり街をあるきながら、作品以外にも、

面白いものやステキなものと出会え、とても楽しい時間になりました。
皆さんのKENPOKU ART旅の参考になりましたら、嬉しいです。

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花金ビル3階の窓から見えた常陸多賀の景色

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次回は、常陸大宮市の旧美和中学校を、

キュレトリアルアシスタントさんに案内して頂きます♪

 

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茨城県北芸術祭ブログ-キュレトリアルアシスタントとめぐる常陸多賀商店街PART1-


投稿日:2016年10月28日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
今回の茨城県北芸術祭レポートは、特別版!
KENPOKU ARTキュレトリアルアシスタントの冠さんに、

常陸多賀商店街を案内して頂きました。

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本芸術祭の招聘アーティストに、どの場所で、どんな展示を行ってもらうか…
そんな、地域とアーティストの間に立って、マッチングを果たしたのが

キュレトリアルチームの皆さん。
それぞれのアーティストの考えや作品の魅力・特性を理解し、

それを活かせる展示場所を提案。

また、展示を可能にするよう様々な折衝や準備を行っています。

 

常陸多賀商店街エリアの展示を担当したのが、

こちらの冠さん(キュレトリアルアシスタント)です。

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JR常陸多賀駅をスタート地点に、冠さんとめぐる
KENPOKU ART街あるき、スタート!

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駅舎を出ると、既にいつもと違う風景が皆さんを迎えてくれます。

あちこちに、オレンジ色と水色の物体が・・・_mg_0129

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よく見ると、ニットなんです

当ブログでも既にご紹介している、力石咲さんの「ニット・インベーダーin常陸多賀」です。
街全体をニットで編みくるみ「侵食」してしまうというこのプロジェクト。
実は、最初に編みくるんだ場所、

いわば県北でのファーストインベージョン(私の作った勝手な造語です)が

ここ、常陸多賀駅なのだそう。
ロータリーの周りだけでなく、

駅舎の内部、待合スペースにもニットが編まれています。

ついつい、ニットを探したくなりますね。

あっ、あんな場所にも!

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シノハラスポーツさんの看板の下に「TAGA」という文字が♪

「ここでインベージョンしている時に、面白いエピソードがあったんですよ」

冠さんがそう言って指差したのは、バス乗り場の付近の青色のニット。

_mg_0141「通りかかった男子学生たちが、一緒に編んでくれたんです。

確か、あのあたりのニットでした」

見慣れない不思議な光景は、街行く人たちの興味を惹いたようです。

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他にも、多賀ステーションホテル前のここも、

たまたま通りかかった人と一緒に編んだのだとか。

「海外から仕事で常陸多賀を訪れていた方たちだったと思います。

“何してるの?”って話しかけてきて、面白そうに参加してくれました。

編む作業自体は難しくないので、誰でもできちゃうんですよ」

11月5日には、ニットインベーダーin常陸多賀のワークショップも開催予定です!
家族みんなで楽しめるので、ぜひ気軽にご参加くださいね。

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あんなところ、こんなところもニット

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さて、先に進みましょう!
次は、駅から真っ直ぐ伸びるメインストリート

・・・ではなく、冠さんが歩き出したのは、一本裏側の路地でした。

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ニットを追いかけていくように、歩いていきます。

「皆さんには、ニットインベージョンをきっかけに、

街全体を楽しんでもらいたいです。

ニットは様々な場所に編まれているので、

探しながら、街をぐるぐる歩いてみてください!」

街を歩いていると、色々な発見があります。

なんだか、おいしそうな匂いも…。

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昔から地元で人気の「ひかり食堂」。にぼしラーメン美味しいです!

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街の名店をリノベーションしCafeやパン屋さんが営業している「シェアオフィスかどや」

通り沿いで、ランチやコーヒーブレイクにぴったりのお店を発見しました♪

「歩くとお腹がすきますよね!ニットを追いかけて、街を歩いてたら

なんだかおいしそうなお店があって、かわいい雑貨を見つけて…。

常陸多賀の街って魅力がいっぱいあるんですよ」

ちなみに、かどやで販売している「常陸多賀」ロゴグッズは、

アーティストやスタッフにも愛用者がいるとか!?

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ニットもかなり大胆に侵食してきていますね!

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かどやの店内にまでオレンジ色のニットが・・・

これは、力石さんだけでなくサポーターの皆さんが日々編みくるんでいる活動の成果。

「商店街の皆さんがとても協力的で、予定になかった場所も

“編んでいいよ”と言ってくださったりして、どんどん増えています」

はじめの頃は「芸術祭って、どんなことをするの?」と

首をかしげていた地元の皆さんも、

今では一緒になって楽しんでくれているようです。
これぞ、KENPOKU ARTの目指したもののひとつかもしれません♪

 

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常陸多賀駅から伸びる大通り。通称「よかっぺ通り」

 

私たちは、ぐるりと路地をひと回りしてから、

常陸多賀商店街のメインストリートへ。

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家電がたくさん置かれているここは、

和田永さんの活動拠点「ニコスラボin日立」!
以前、ブログでもご紹介した、家電を再生利用して楽器を生み出すプロジェクト

「エレクトロニコス・ファンタスティコス!in 日立」を実行中。
11月19日のコンサートに向け、

スタッフさんやサポーターさんたちが準備や練習を進めているところです。

「コンサートでは、この大きなテレビを

専用のバチでドーン!と叩いたりする予定です♪」

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どんな音が鳴るのでしょう!?

そしてなんと、和田永さんが新曲を作成しているとのこと。
コンサートは、どなたでも無料で鑑賞できますので
11月19日はぜひ、日立シビックセンターへ!
これまで体験したことがないような演奏に出会えるはずです。

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壁いっぱいに貼られたイラストやメッセージ

ニコスラボの壁に貼られている紙にも注目!
これには、訪れた方たちが自由に考えた、

新たな家電楽器のアイデアなどが描かれています。

「ここはアーティストが作った楽器を展示するだけでなく、

皆さんの創造が生まれる場であってほしいと考えています。

自由な発想で、新しいものを考えるきっかけになってほしい。

そういうテーマが込められています」
と、冠さん。
皆さんも、ニコスラボから自分の新しいアイデアを発信してみては♪

 

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_mg_0170ニコスラボの向かいのバス停には、山本美希さんの作品が。
日立市にまつわるものを題材にして

ベンチに描かれたグラフィックアートです。

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商店街内の他のバス停にも置かれているので、お見逃しなく

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よかっぺ通りを進んでいくと、次に出会ったのは青崎伸孝さんの展示。

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サポーターさんと一緒に♪

県北地域の6会場で、スマイリーバッグに

似顔絵を描くプロジェクトを展開した青崎さん。
ここでは、青崎さんがエリアのサポーターさんなどを描いた見本と一緒に
9月に県北6市町で開催された様子のスライドショーも見ることができます。

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あっ!冠さんの似顔絵も発見!

青崎さんは、見た目だけでなく、お話しながら

その人の雰囲気をつかんだ絵に仕上げてくれるのだとか。
単純なスマイルをベースにしているのに、

一枚一枚どれもまったく違う雰囲気に見えるのは、

見た目だけでない内面の個性を描き出しているからなんですね。

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その隣のスペースは、中崎透さんの作品「看板屋なかざき」。

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「看板をモチーフにした作品などを展開されているアーティストです。

中崎さんは茨城県出身で、

地元だからこそぜひやりたかったとお話していました!」

看板に描かれているのは、

かつて平成の大合併前に存在した県北14市町村の名前。

「金砂郷」「水府」「里美」「美和」「緒川」といった、

今では失われてしまった地名も・・・。

「中崎さん自身、茨城から東京へ上京して、

戻って来てみたら昔あった地名がなくなっていてびっくりしたそうです」

確かに、合併し6市町になった今、

残りの8つの名前は住所からほぼ失われてしまったも同然。
ですが、地元の皆さんの中には、今なお強く残されています。

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わたくし根本が生まれ育った、常陸太田市・旧水府村の看板

街から消えてしまった、かつての故郷の名前が刻まれた看板。
今はもうないけれど、確かにそれはあった、と形にしてくれた

中崎さんの作品には、感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、私の個人的な思い入れはさておき・・・
看板屋なかざきは、建物2階にも続いています!
この看板は、中崎さんが県北エリアをまわって見つけた、

実際にあるスナックやバーの名前なのだとか。

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右上の張り紙は元々この建物に残されていたものです

個人的には、ここからのアングルが好きです!

 

そして1階に下りたら、ここを後にする前に、

看板の台になっているものにもぜひ注目してみてください。

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椅子には、美和中学校という名前が・・・

学校で使われていた椅子などの備品が使われています。
これも、中崎さんによるインスタレーション。

ノスタルジックな雰囲気を演出していますね。

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さて、レポート前半はここまで。

冠さんとの常陸多賀駅前めぐりはPART2に続きます→

http://blog.ibarakiguide.jp/placeblog/6219.html

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茨城県北芸術祭ダイジェストツアー@「じっくり山コース」2016.10.1-KENPOKU ART 2016


投稿日:2016年10月25日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の小野です!
今回のブログでは、茨城県北芸術祭ダイジェストツアー

「じっくり山コース」をレポートしたいと思います。

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水戸駅南口に集合し、本日はこちらのバスに乗って9:30分出発です。

 

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最初に到着した「石沢地区空き店舗」では、

もうすでに建物の外から作品が見えていますね!

こちらはミヒャエル・ボイトラーさんの作品です。

 こちらの作品、浮力を利用して水の上で回転しているんですよ!

しかも作品に触れてOKなので、もっとスピードをつけてもいいし、

止めてしまってもいいんですって☆

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こちらも巨大な作品ですね~。

隣の空き店舗では内海聖史さんのmoonwalkが展示されていました。

_mg_7469月面のようなこちらの作品は、よく見ると丸いタッチの集合体。

上の窓から光を取り入れ、見るときの光の状況で作品が変化します。

夜はライトアップされ、

月光に照らされいる作品も見ることが出来るそうですよ。

 

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続いて向かったのは旧美和中学校。

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懐かしい学校の昇降口から入ると、地図上(これもアート!?)に

作品案内がわんさか!

ほとんどの教室を使って作品が展示されています!

_mg_7528 こちらは「佐藤悠のKENPOKU SONGS」。

軽快なラップが廊下に響きます。

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別な教室では、こーんな距離の焦点を合わせて、あるものを見る望遠鏡が。

イザベル・デジューさんの作品です。

アレは見えるかな!?

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校長室にはこんな先生が待っていました!!こ、怖い・・・

昇降口にも展示してあるmagmaさんの作品です。

小さい子どもたちはこの先生にビックリ☆大人だってビックリ!

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階段を上がると、どこかで見たことがある装置が現れました。

これこそポスターにもなった落合さんのコロイドディスプレイ!

超音波を当てて、すりガラス状になったシャボンの表面に映像を投影すると

ほんの一瞬、美しい蝶が現れます。

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この写真をタイミングを合わせて取れた時には感激して思わず声をだしてしまいました☆ _mg_7560

たくさん見る場所のある旧美和中学校では、一息つける素敵な場所が♪

Sunny Side Kitchenさんの出張カフェです。

こちらのカフェは10月14日(金)~10月20日(木)

11月1日(火)~11月11日(金)のみの限定オープンとなっています。

(営業時間は10時30分~16時45分)

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ここにあるイスやテーブルはなんとmagmaさんの作品。

実際に座ったりしても楽しめるんですね!

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屋上へ出てみると皆さん巨大な豆電球を覗き込んでいます!

村上史明さんの風景幻燈機です。

一体何が見えるのかは、ご自身でぜひ確かめてください☆

そこに映るのは、もしかしたら本当にこの地で起こった

ある物語かもしれませんよ?

 

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  次の会場は旧家和楽青少年の家。

 建物の中に入ると、白くてやわらかそうな物体があふれんばかりに

会場からはみ出しています!

こちらはワン・テユさんの作品。

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なんと作品の中に入ってOKだそうで、風船の中にいるような

とても不思議な体験でした。

 

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隣の建物の扉を開けると、おびただしい数の黒い物体が

体育館の床を埋め尽くしています。

こちら、よ~く見ると・・・

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!!

とても繊細なミニチュア・シルエットになっていました!

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ザドック・ベン=デイヴィッドさんのこの作品はこれだけでは終わりません。

ぜひこの作品を正面から見終わったら、裏からも見てみてください。

感嘆の息が漏れること必至です!

 

 

 続いてバスが向かったのは常陸大子駅前商店街。

作品を見ながら散策するのにちょうどいい大きさの商店街で、

人柄もあたたかかったです♪

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こちらでは東京藝術大学の学生が制作した作品も至る所に

あるので、それらを見つけるのも楽しいですね。

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あら、こんなところにも☆

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麗潤館ではたくさんの作品を鑑賞することができます。

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こちらは作品表面の仕上げを

奥久慈漆・中国産漆・ウレタン塗装の三種で分けたseccaさんのもの。

近づいて見れば違いが分かるかも!?

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様々な作品がある中で特に驚いたものがこちら!

「干渉する浮遊体」という作品。

この写真、写真だからこの位置にシャボン玉があるわけではありません。

3秒経っても、5秒経っても、この位置に消えるまであり続けます。

はかなく消えるシャボン玉のイメージを打ち破る驚愕の作品でした。

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大子商店街の中に、一際大きな建物

大子町文化福祉会館「まいん」があります。

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この中にも藝大生の作品がたくさん!

お手洗いも多くありますので、済ませておきたい方は

こちらを利用するといいかもしれませんね。

 

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商店街散策の余韻を残しながら、次の会場である

旧上岡小学校へ向かいます。

こちらの小学校、見覚えがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

旧上岡小学校はNHKドラマ「花子とアン」や「おひさま」の

ロケ地になった場所でもあるんです。

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図書館にはピウス・シギット・クンチョローさんの作品が。

作品から問いかけられ、それをノートに書くのですが、

問いかけの内容に、すっと答えが出てきません。

皆さんはいかがでしょうか?

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茨城デザイン新興協議会さんの作品は、この地で生きる人々と共に

メッセージを作品に託していました。

白黒の写真だからこそ表現できる、文字と写真のアートをご覧ください。

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懐かしい雰囲気の廊下を進むと

ステージ上には黒いしずく型の物体が!

 どういうバランスで自立しているのかしら。

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そのすぐ隣には墨汁を使った漆黒の沼がありました。

なぜそれらは黒いのか。

そこに込められたメッセージを現地で読み解いてみてください。

 

 

大子といったら外せないのは袋田の滝!次は一体

滝でどんなアートに出会えるのでしょう♪

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 駐車場から滝まで少々歩きます。

_mg_7896 滝までのトンネルに入ると・・・!?

な、な、何でしょうか!?この赤く脈動しているかのような管は!

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奥まで続いていますね・・・

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ここに管が密集していて、時折いろいろな色で輝いています。

ジョン・ヘリョンさんの作品で、管のような物体は滝や久慈川の流れを

モチーフにしているのだそう。

なるほど!

袋田の滝はマグマが固まって出来たもの。

この赤はそういうものも表現しているのかしら。

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徐々に明るくなって、滝を見る観曝台が!

何度も見ているはずなのに、このスケールには毎回圧倒されてしまいます。

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ベンチに座ってしばらくボーっと滝の流れを眺めていたい・・・

 

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いよいよ最後の会場、道の駅常陸大宮かわプラザへ到着しました!

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こちらの入り口を入って、少々分かりづらいですが

右奥のガラスドアから外へ出ます。

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 外へ出ると、そこには奥に久慈川が流れる

パノラマ景色が広がっていました。

 そんな場所に、まるで創建当初からあるかのような自然さで

溶け込んでいたのは、塩谷良太さんの作品。

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悠久の流れによって丸みを帯びた川の石のようなこの作品には

触れて楽しむことが出来ます。

子どもたちもお気に入りのようですね。

 

 

こうして茨城県北芸術祭ダイジェストツアー「山コース」は終了・・・

と言いたいところですが、

帰り道、最初の会場である石沢地区を通ります。

覚えていますか?

こちらは夜でもライトアップされているので

建物の外から作品を見ることができるんですよね。

夜の美しい「moon walk」、バスで通りがかる時はほんの一瞬だけれど、

その一瞬に見える美しい作品をぜひご覧ください。

 

 

最初から最後までとても密度の濃い時間を過ごせた

今回の茨城県北芸術祭ダイジェストツアー「山コース」。

作品を鑑賞するだけではなく、会場になっている場所そのものを

楽しむということも、このツアーの大きなポイントの一つでしょう。
 その場の空気を感じながら作品を鑑賞することが出来るなんて

絶対に他では味わえません!

このブログでご紹介できなかった作品もたくさんあるので、

じっくり全部の作品をツアーにて見つけてみてください。
 編集部Oの、めちゃくちゃオススメ茨城県北芸術祭ダイジェストツアー!
皆さんぜひ参加してみてくださいね!

あなたのアートの概念が変わるかも!?

ダイジェストツアーは11/20(日)まで、土・日・祝日に運行しています。

添乗員同行の昼食付きで大人5,000円(パスポート付)、

大人4,000円(パスポートなし)、

小・中学生4,000円となっています。

コースは「じっくり山コース」、「ときめき海と山コース」、「きらめき海コース」の

3コース!

お申込は近畿日本ツーリスト(株)水戸支店029-225-1015まで

 

↓茨城県北芸術祭ダイジェストツアー詳しい情報&お申込はコチラ↓

http://tabihatsu.jp/special/kenpoku-art-2016/

 

秋のお出かけは茨城県北芸術祭に決まり!

===KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭===

テーマ:「海か、山か、芸術か?」

会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]」

開催市町:茨城県北地域6市町
日立市 高萩市 北茨城市 常陸太田市 常陸大宮市 大子町

KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭と秋のいばらき観光を楽しもう!いばらき県北エリア満喫ガイド

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茨城県北芸術祭ブログ-旧家和楽青少年の家-KENPOKU ART 2016-


投稿日:2016年10月20日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
茨城県北芸術祭、楽しんでますか?
大子町の浅川温泉、常陸太田市の竜神大吊橋で予定されていた
残りの二作品も、ついに公開がはじまりました!
これで、KENPOKU ARTの全展示作品が出揃いましたね。

 

さて、今日わたしが皆さんにレポートするのは、常陸大宮市の旧家和楽青少年の家です。
水戸から大子へ向かう幹線道路、国道118号沿いにあります。

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この会場では、4名のアーティストが展示。

 

まずは、マシュー・ジェンセンさんの作品「反芻―久慈川にて」からご紹介します。

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畳の部屋の中に、地域を上空から撮影した写真が展示されています。
県北エリアの自然を育んできた清流・久慈川の流れを
いつもとは違った目線から見るのは、なんだか新鮮。

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そして、床にも目線を落としてみてください。
これらは、展示場所周辺の散策から発見されたものなのだとか。

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窓の外に見える緑とさし込む光すらも、アートの一部。

 

 

次に紹介するのは、こちら!

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ワン・テユさんのNo.85という作品。
空間いっぱいに、バルーンが広がっています。
思わず触れてみたくなっちゃうような、不思議な見た目。ぜひ触れてみてください。
そして・・・外から眺めるだけではなく、中に入ることも可能♪

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半透明の素材を通して、外から降り注ぐ優しい光で満たされた白色の空間は
外から見た場所とは違う世界に変貌。
「まるで雲の中を歩いているみたい!」というのが感想。
もちろん、雲の中を歩いたことなんてないのですが、
そういう想像を働かせることができる、未知の体験ができました。

お子さんと楽しんでいる方もいらっしゃったりと、家族で訪れるにもオススメ!

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2階からも中の世界をのぞくことができます。

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ちなみに、この吹き抜けの天井の配色にもぜひ注目を。
白と青で構成されていてとてもキレイだったので、

これも展示のひとつかと思ったのですが、
実はこの天井は元からこのデザインだったのだとか。

 

屋外の作品もお見逃しなく!

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こちらは、タワッシャイ・プンサワッさんの「イレギュラー・テトラへドロン」。
実はこれ、展示場の緯度と経度から軸の傾き、ゆがみを計算して作られている彫刻です。
三角定規の形を基礎に、形作られているそう。
(数学が苦手科目だった私にとっては難しさがある作品でした・・・)

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角度を変えたりしながら、じいっと見ていると、なんだか不思議な感覚に。
真っ直ぐ立っているはずなのに、傾いている。
傾いているのはこちらなのか、それとも木?それとも・・・
知覚する、という感覚を改めて考えてしまいました。

 

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ここは、旧体育館です。
この内部には、大規模な作品が展開されています!

_41a6928_41a6933ザドック・ベン=デイヴィッドさんの「ブラックフィールド」。

床面に砂が配置され、その上には無数の黒色。

近づいて見てみると、それら一本一本は金属で作られた植物でした。

全部でおよそ2万7千本!精緻な形に驚きます。

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植物の種類は、約8,000種あるとか。

これだけでもため息の出るような作品なのですが、
この作品の魅力は、これだけではありません。
作品の周囲をぐるりと回って、反対側から見てみてください!

すると・・・

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植物の色が、カラフルな色彩に変化!!
はじめて見たとき、感動で思わず歓声を上げてしまいました。
しかもこれらの色は、様々な国の人が色付けしているので、
同じ種類の植物でも、それぞれ色彩が違うのだそうです。

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異なる国や環境、文化で育った人間は、誰一人として同じ人は存在しない。
物事は、一面から見ただけでは本質は分かりえない。
つい、主観的にものごとを見てしまいがちですが、
人はみな、多種多様な価値観で生きていて、

世界をひとくくりにすることは出来ないのだなあと考えてしまいました。

 

それから、こちらでは作品制作にも携わっていたサポーターの方に
制作時のエピソードを伺うことができました!
この「ブラックフィールド」のちょうど中央部あたりには、トンボの死骸が落ちています。

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実はこのトンボ、作品の制作中にたまたま室内に飛んできて、

ここにポトリと落ちたのだそう。
取り除こうかどうしようか、と話す中で、ザドックさんが
「そのままにしよう」と言ったことで、作品の一部になったらしいのです。
なんて運命的なエピソードなんでしょうか。
もしかしたら、このトンボは無数の世界を飛んで、ここを目指し辿り着いたのかも…
なんて、想像すらめぐらせてしまいます。
予定調和だけでない、偶然の産物も「アート」ですね。

 

 

◎旧家和楽青少年の家◎
茨城県常陸大宮市家和楽161
9:30~16:30 最終入館16:00
※要個別鑑賞券(一般500円、学生・高齢者300円)
作品鑑賞パスポート利用可

 

旧家和楽青少年の家では、下記日程限定で抹茶おもてなしコーナーが登場します!
10月23日(日)
10月30日(日)
11月6日(日)
市内茶道教室の方々による、本格的なお茶を楽しみながら
作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか♪

 

 

===KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭===

テーマ:「海か、山か、芸術か?」

会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]

開催市町:茨城県北地域6市町
日立市 高萩市 北茨城市 常陸太田市 常陸大宮市 大子町

 

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