こんにちは!観光いばらき編集部の根本です。
今までたくさんのいばらきの名品を皆さんにご紹介してきましたが、今回ブログでご紹介するのは、
その中でもかなり重量級のもの。
こちらです!
おや、アップにしすぎましたね。皆さんには何に見えますか?
石?その通りです。が、タダの石ではありません!
その答えはここにあります!
笠間市、水戸線稲田駅のすぐ隣にある、「石の百年館」です。
2014年の3月30日にオープンしたばかり!
入館料は無料で、どなたでも気軽に見学することができます。
稲田石を使った館内には、稲田で産出する石をはじめ、日本や世界中で見られる花崗岩や、
花崗岩を形作る鉱石、その他笠間についての資料が掲示されています。
稲田石は、石の種類の中でも「花崗岩」に分類されます。
火成岩の中の深成岩。マグマが地中の奥深くでゆっくりと冷えて固まって形作られたものです。
花崗岩は「みかげ石」とも呼ばれます。色々な場所で、有用な石材として使われています。
花崗岩は国内の様々な場所でも採掘されますが、そんな中でも、
稲田石はその色の美しさと耐久性などで高い評価を受け、国内でも指折りの名所でも建材に使われているのだとか!
例えば、東京駅や最高裁判所!県内では、茨城県庁や水戸芸術館などなど…
皆さんも一度は目にしたことがあると思います。
どんな場所で、どんな加工を施して稲田石が使用されているのかも、館内で解説されています!
そんな稲田石の良さが全国的に広まっていくことになったのは、明治中期頃のこと。
鍋島彦七郎という人物が、稲田の石切り場から石を運び出すトロッコを整備したことがきっかけとなり、
運搬の拠点として稲田駅も開業したのです。
それからの百年間で、稲田石を取り巻く環境はがらりと変化しました。
地域の石材から、日本を代表する建材へ。
そして近年では、「いなだストーンエキシビション」も開催。
アート作品を提案したりと、稲田石の新たな魅力がどんどん見出され、可能性が広がっています。
ちなみに、笠間を代表する名産品の笠間焼。
これの基になる粘土は、もともと稲田石なんです。
稲田石が年月を経て風化し、粘土になり、それが笠間焼として皆さんの元へ。
笠間の美味しい水も、稲田石が育んだ名水です♪
銘酒のルーツのひとつは、稲田石にあるといっても良いはず!
そんな、素晴らしい稲田石。
石の百年館で、その魅力をもっと知ってみてくださいね。
石の百年館
笠間市稲田2307
開館時間:(4月~9月)9:00~17:00
(10月~3月)9:00~16:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)・年末年始