花火シーズン到来!山﨑煙火製造所で花火の話を聞いてきました 


投稿日:2014年07月10日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の花島です。

いよいよ夏本番!花火シーズン到来ですね。

観光いばらきホームページでも

いばらきの花火大会

花火カレンダーがアップされています。そんなカレンダーをご覧になりながら、今年は花火大会巡りなどはいかがでしょう。

 

そこで今回は、花火作りの現場をみせていただこうと、「山﨑煙火製造所」にお邪魔しました。牛久沼のほとりで110年も花火を作り続けている、大小合わせると年間約3万個の花火を製造する花火屋さんです。

 

まずはほとんど見ることはない、仕込み風景からご紹介しましょう。

仕込み風景

仕込み風景

配合した火薬を丸い形状にしたものを「星」というのだそうです。写真はその星を玉皮と呼ばれるボール紙でできた半球の容器に並べているところ。夜空に、丸く美しく上がるためには、この仕込みの際に均等にバランス良く星々を並べる事が重要。そこは「職人の腕とセンスがものをいう工程」(山﨑芳男代表取締役)なのだそうです。そして、花火の基本は夜空にまん丸に上がる「割物(わりもの)」。どんな華やかな花火が誕生しても、基本は割物の美しさに尽きるのだとか。

 

 

これが割物です(写真はイメージ)

これが割物です(写真はイメージ)

次の工程が玉張りです。

玉張り風景

 「糊付けしたクラフト紙を完成した玉に貼っていきます。何重にも紙を貼っていく事で玉に張りと呼ばれる強度を付け、それにより割火薬の爆発する威力とそれを押さえつけ様ようとする玉殻の反発力で夜空に大きな花火が花開きます(山﨑煙火製造所ホームページから抜粋)」

 

 

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この台の上に並べ、花火を乾かします。今は何も載ってなくて殺風景ですが、完成した花火がゴロンゴロンと並ぶ様は圧巻です。

 

 

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 工場の敷地は広々としており、製造工程ごとにそれぞれ小さな部屋が用意されています。

 

割物の雄!完成した10号玉と山﨑さん

 割物の雄!完成した10号玉と山﨑さん。10号玉の直径は30cm!

山﨑煙火製造所を率いるのは、山﨑芳男代表取締役。祖父、父と続く3代目。100年を超える山﨑煙火製造所の歴史の中でも、この20年は変化が著しい時代だったといえそうです。

 

山﨑芳男代表取締役

山﨑芳男代表取締役

 

円筒形の打ち上げ筒を会社名を記しオブジェに

円筒形の打ち上げ筒に会社名を記しオブジェに

小高い場所にある駐車場からは牛久沼が一望できます

小高い場所にある駐車場からは牛久沼が一望できます

 

山﨑さんが家業を引き継いだのは今から43年前、19歳の時でした。実はその時点で山﨑家は、80%は農業、残りの20%で花火を作っている「兼業農家」でした。

当時の需要の多くは、運動会やお祭りの開催を知らせる「合図」花火、同じく合図のために「煙」を出す花火で、それらを合わせて「昼物(ひるもの)」と呼ばれてました。

 

時代の変化の中で、花火は進化!今では「夜物(よるもの)」最盛期となりました!

いくつもの花火を連続して打ち上げる「スターマイン」の登場は、花火の世界を大きく変えました。大会の花形プログラムともいえるスターマインは、コンピューターで遠隔操作ができる「点火器」の進化がもたらした福音です。それまでは人の手で一つひとつ点火、頑張って呼吸を合わせても、数秒のずれが生じてしまいました。現在の優れもの点火器は、プログラム通りに0.1秒の精度で打ち上げることができ、狙い通りの「速射連発」が可能になったのです。

 

花火の華やかさを語る上でもう一つ重要なことがあります。彩りと輝きです。

製造者たちの研鑽の結果、「紅、緑、青」が主流だった彩りに、中間色が出現しました。淡い緑や淡い青などが加わり、花火の表情はとても豊かになりました。量や配合はそれぞれ独自に研究。秘伝もあるそうで「ああ、この色はうちのだ、とすぐ分かります」と山﨑さん。

輝きも同じです。花火を白や銀色に輝かせるために使うマグネシウム、アルミニウムなどのほか、今まで使われなかった金属も試行錯誤しながら取り込み、より強い輝きを放つ花火が多くなりました。

 

 

さて、花火製造の様子はいかがでしたか。

まさに一つひとつ手作りで、花火師さんの細かいところまで手を抜かない熱意があってこそ、観客である私たちは、あのような美しい瞬間が味わえるのだと知りました。

一瞬で消えてしまう花火、長い積み重ねの末に訪れる至福の一瞬なのだと見る前に、感動!!

 

山﨑煙火製造所の花火は、いなしき夏祭り、常総きぬ川花火大会、とりで利根川大花火、神栖市花火大会、土浦全国花火競技大会ほかで見ることができます。

 

山﨑煙火製造所のホームページはこちら↓↓↓

http://www.yamazakienka.jp/