地域を支えてきた「湊線」と「常総線」が100周年!!


投稿日:2013年11月12日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の滝口です。
今年、茨城県の地域交通を支えてきた
「ひたちなか海浜鉄道湊線」と「関東鉄道常総線」が100周年を迎えました。

これまで鉄道は人・モノ・情報を運び、地域社会の発展に欠かせない存在でした。しかし、車社会となった現在、鉄道の利用者は減少の一途。廃線になった鉄道も少なくありません。
それでもこの2つの鉄道会社は、さまざまな取り組みをして、利用者増に向けて取り組んでいます。これからの100年に向けた意気込みをご紹介します。

湊線は1913年に開業。戦後の燃料不足のなかでも、海水浴客や水揚げされた鮮魚などを運ぶ交通機関として地域を支えてきました。勝田駅から阿字ヶ浦駅まで、全駅がひたちなか市内にあり、まさに市民の足となってきた鉄道です。

ところが、東日本大震災でほぼ全線が被災。地割れでレールが破壊され、約4カ月間運行を停止。津波によって港の市場も大きなダメージを受けました。

それでも、前を向いて歩き出した湊線。車内で結婚式を挙げる「ブライダル列車」や、ビールが楽しめる「ビア列車」、学生とコラボしたアートイベントなどを実施。その結果、県外からの観光客も増えています。

 

 

 

 

もうひとつ湊線で欠かせない存在が、那珂湊駅にいる黒猫の「おさむ」です。見てください、この貫禄。「おさむ」に会いに、遠方からやって来る人までいます。今では“駅員”のひとりとして湊線を盛り上げる重要な存在です。

 

常総線も1913年に取手―下館間が開業しました。写真左は開駅祝賀のアーチを掲げた守谷駅です。鬼怒川の水運に支えられてきたこの地域は、常総線によって飛躍的な発展を遂げます。写真右は鬼怒川の砂利採取場を走った蒸気機関車。

しかしながら、近年、利用者の減少に悩んでいたのは常総線も同じ。それをどうやって盛り上げていくか? 11月3日の100周年記念イベントで挨拶をした米川公誠社長(写真左から2人目)や高杉徹常総市長(写真右から2人目)の言葉が印象的でした。
「これまでの100年は鉄道が地域を発展させてきました。しかし、これからの100年はその逆。地域が鉄道を発展させていく時代だと思います」。この言葉の通り、常総線では地域と一体になった取り組みを行っています。

そのひとつが常総線をテーマにしたフォトコンテスト。中学生からシニアまで多くの応募者があり、常総線に興味を持ってもらうのに大きな役割を果たしています。
写真左はイベント会場でのミニ列車。写真右は「関鉄くん」と子供達による綱引き大会。このように子供に興味を持ってもらう工夫にも力を入れています。この子たちが大きくなっても、常総線が身近な存在であってほしいという想いが込められています。

圧巻は、クレーンによる鉄道持ち上げ。普段見ることができないメンテナンス現場を、イベント時に公開しています。鉄道ファンだけでなく、多くの人が興味を持つのに効果絶大です!!

 

 

こうした鉄道会社による工夫と努力、そして地域住民が参加することで、ローカル鉄道が存続していく可能性は高くなると感じました。次の100年に向けてさらに発展していってほしいです。

ひたちなか海浜鉄道 http://www.hitachinaka-rail.co.jp/
関東鉄道 http://www.kantetsu.co.jp/