明けましておめでとうございます。観光いばらき編集部の花島です。
新しい年「午年」がスタートしましたね。
今年も私たち編集部員が県内を飛びまわり、オモシロイ、タメになる情報を県内外の方々にどんどんお届けしていこうと思っています。よろしくお願いします。
「まさか!午年だから馬?ベタだなあ」と思われた方、実はそうなんです。そのまさかで「美浦トレーニングセンター」に行ってきました。
競馬好きな方なら周知のことですが、JRA日本中央競馬会には2ヵ所のトレーニングセンターがあり、一つは滋賀県の「栗東トレーニングセンター」。関東以北を主戦場とする競走馬はここ、「美浦トレーニングセンター」でトレーニングとコンディション調整をします。約100厩舎があり、G1の舞台「東京競馬場」や「中山競馬場」には、ここからまさに「出陣」するわけです。
この日、総務の沓掛さんの案内で、見学コースを見せていただきました。
全長1200m、坂路を駆け上がってくる馬を、「坂路タワー」と呼ばれるビルの5階からガラス越しに見せてもらいました。ここで自動的に計測されたタイムは、競馬新聞各社に送られ、資料として使われるそうです。
坂路タワーの監視部屋。何台ものディスプレイが並び、コースをくまなくチェック。「タイムはこんな風に刻々と表示されます」と沓掛さん。落馬を始め、馬の怪我などに瞬時に対応できるよう、コース開設中は監視員が目を光らせているのもここです。
1日のうち、競走馬が、走ったり歩いたりするトレーニング時間は約3時間、そのうち「強い」トレーニングはほんの数分なのだとか。この坂路がそれで、調教師の指示で、1周ないし2周、多い馬でも3周ぐらいがせいぜいらしい。ちょっと驚きました。
ところがもう一つ、すごいトレーニング施設がありました。スイミングプールです。スイミングって何?と思いましたが、本当に泳ぐのです。プールの深さは3m。足に負担を掛けずに、筋力、スタミナ、心肺機能を高めるのに適した訓練方法だとのこと。1周50mを55秒ぐらいの速度で「泳ぐ」のだそうです。
「馬は口呼吸ができないので、歯を食いしばり、鼻の穴をこんなに膨らませて、頑張っているのです」と沓掛さん。
この日は「ウマシタ」と呼ばれるイベント開催日。
正しくは「馬に親しむ日」。毎月第2日曜午後から開催されているもので、
事前に申込めば誰でも参加できます(ただし8月はお休み)。
新年早々の1月に参加したのは7組18人の方々。
馬車にのせてもらったり、馬房を見たり。もちろん競走馬ではありませんが。
柏から来た茨木さん一家。2歳の理穂子ちゃんはおかあさんにだっこされていてもちょっと怖そう。でも馬の方はそんな理穂子ちゃんを優しく見つめています。
手綱を引いてもらいながら、馬に乗ることもできました。実はこの日、私は人生で初めて馬に乗ったのです。
私と同じ初めて馬に乗った松井和洋君と父・尚樹さん。千葉からやってそうです。「思ったより高かった。すごい揺れたけど気持ちよかった。ちょっと怖かったですが、慣れてきたら楽しい」と和洋君。
同じく千葉から夫・厚さんと来た安井直美さんは「温かくて、高さがあって(そこから見えたのは)独特な風景でした。こんな大きな動物が乗せてくれて、ゆっくり歩いてくれるということが、すごいことだなあと思う」と話していました。
初めて乗った私の感想は「高い!」。パカッ、パカッという音と共に前に進んで行く感じは、人工物ではない乗り物(失礼!)の不思議を味わえて楽しかったです。が、これで走るとなると話は別。とても想像できないというのが正直なところ…。
みんな、本当に馬に親しんだ1日でした。
美浦のトレセンでは、G1レース前に調教の様子を見せてくれる「GⅠ調教ツアー」など、様々な催しがあります。
事前に予約が必要なものがほとんどです。
詳しくはここから。