日本の現代陶芸最先端!茨城県陶芸美術館企画展「現代・陶芸現象」は11月24日(月・祝)まで開催中!


投稿日:2014年10月01日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは!観光いばらき編集部の佐藤です。

今回は、企画展「現代・陶芸現象」を開催中の茨城県陶芸美術館に伺いました!

 

01外観

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出品している作家はなんと69名!総数144点の作品が展示されています。

企画展のキャッチコピーは「美しすぎ 気持ちわるすぎ 妖しすぎ」。

もともと陶芸に疎い私ですが、キャッチコピーを聞いたらさらに謎が深まります。

百聞は一見に如かず!ということで早速中へ。

 

企画展の展示室は地下1階と2階。まずは地下1階の企画展示室へ。

展示室の様子はこちらです。

02地階企画展示室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、いくつか作品の紹介。

まずはこちら。

03彩刻磁鉢

石橋裕史「彩刻磁鉢」(2010)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い線のような模様がありますね。これは、すりガラスを作るときなどに用いられる、サンドブラストという技法で模様がつけられています!

焼成(窯で作品を焼くこと)した作品に手を加えることは、以前はタブーでした。

しかし、価値観が多様化した現代では認められる傾向にあるそうです。

 

続いてこちら。

04かげを纏うかたち

猪倉高志「影を纏うかたち」(2011)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、厚く焼き上げた磁器を削って作り上げられた作品。

1日12時間削り続けても、完成に2~3ヶ月かかっています!

粒子が細かい磁器だからこそ、このようなシャープなラインや滑らかな平面に仕上がるのだとか。

 

最後はこちら。

05Creature

今野朋子「Creature」(2010)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生物をかたどった作品らしいのですが、一体なんの生物なんでしょう…。

独創的な色やかたちですが、陶芸のプロセスをきちんと踏まえています。

つまり、形を作った後に焼き上げているんです!

これほど細かいのに、高温に耐えうるというのは驚きの一言です。

 

展示室の外にはこんな作品も。

一度見たらなかなか頭から離れない形をしています。

 

07地階企画展示室3

原山健一「Galaxy」(2008)

06地階企画展示室2

黒川徹「アイレ」(2009) 加藤智也「立ち上がる像」(2008)

 

続いて2階の第2会場へ。

08第2展示室

09第2展示室2

北川宏人「Ceramic Disc」(2013)

 

こちらも地階企画展示室に劣らぬインパクト。

私が陶芸に抱いていた、古典的で奥ゆかしいというぼんやりとした印象が打ちのめされました。

これが現代の陶芸なのかと、新鮮な発見がたくさん。

 

そして今回はなんと、金子賢治館長にお話を伺うことができました!

10金子館長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ10年ほどで、日本の陶芸は様変わりしたと感じられると、金子館長は話します。

たくさんの若い作家が、今までにはない、作りたいものを自由に表現する。

そうした大きな変化、現代の陶芸の最先端を捉えようという趣旨で、今回の企画展が開催。

金子館長曰く、自由だからといって伝統をないがしろにしているわけではないそうです。むしろ尊敬の念を持って研究し、参考にしつつも自らの個性を出し、古典的な雰囲気を感じさせないすごさが、現代の陶芸にはあるとのこと。

このような時代による陶芸の変化を、全体の流行現象と捉え、今回の企画展を「現代・陶芸現象」と名づけたそうです。

5年の構想を経て、69名、144点もの作品を集めるのは並大抵のことではなく、この企画展にかける熱意や想いが伝わってきます。

 

さて、お邪魔した9月21日(日)と前日9月20日(土)は、今回の企画展に出品している作家の「アーティストトーク」が行われました。これは、作家が自作品の解説を行うというもの。

11アーティストトーク

追加18アーティストトーク

 

9月21日(日)は、大野佳典氏と須藤訓史氏によるアーティストトーク。

作品に込めた想いや、完成までのプロセスなど、普段はなかなか聞けない生の声を聴くことができました。

 

次に向かったのは、9月20日と21日だけの特別展示「茶室(Hanako’s Teahouse2)」。

作家の三輪華子さんが自ら考案したという茶室を見ることができました。

さらに、9月21日は三輪さん自身が作った萩焼きの器でお茶をふるまってくれる「お茶会」も開催!

なんとも贅沢なイベントでした。

12お茶会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館内に戻り、入り口隣のミュージアムショップへ。

13ショップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

陶芸作品をはじめ、陶芸に関する書籍や雑貨を購入できます。なんと、今回の企画展に出品している作家の作品コーナーも!

お気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

ちなみに、今回の企画展とは別に、2階の県民ギャラリーでは「かさまアマチュア陶芸大賞」の展示を開催中。

14かさまアマチュア陶芸大賞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的に気になったのはこちらの「ビールがガソリン」。

15ビールの器賞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぜひこちらでビールを飲んでみたいものです。

 

東日本大震災以降開催したのは今回が初めて。11回目の開催となります。

出品数は432点!大賞をはじめ、様々な受賞作品を見ることができます。企画展と併せてご覧になってはいかがでしょうか。

16かさまアマチュア陶芸大賞2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示期間は9月20日(土)~10月5日(日)。入場無料です。

 

最後に、企画展「現代・陶芸現象」の会期、会場等のお知らせ。

会期: 11月24日(月・祝)まで

会場:茨城県陶芸美術館 企画展示室、第2展示室(第2会場)

開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)

休館日:月曜日(ただし、祝日の場合は開館、翌平日休館)

観覧料:一般720(570)円、高校生・大学生510(410)円、小学生・中学生260(210)円

※()内は20名以上の団体料金。満70歳以上の方、障害者手帳・療育手帳をお持ちの方及び付き添いの方(1名につき1人まで)は無料。土曜日は高校生以下無料。11月13日(木)は県民の日のため、入場無料。

 

さらに、今後開催する関連催事のお知らせ。

○人間国宝、巨匠のお茶碗でいただく呈茶会

10月11日(土)11:00~15:00(10:00受付開始)

呈茶券:500円(先着75名)

 

○ギャラリートーク

11月3日(月・祝)、15日(土)10:30~

担当学芸員が展覧会をご案内します。※企画展チケットが必要。

 

数々の陶芸展で受賞・入賞した作家の作品がずらりと並ぶこの企画展。

現代陶芸の最先端を、この機会にぜひご覧になってください!

 

 

詳細はこちら。

茨城県陶芸美術館(笠間市笠間2345番地)

TEL 0296-70-0011

HP http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/