こんにちは、観光いばらき編集部の佐藤です。
突然ですが、ここは何処でしょう!?
正解は、竪穴住居の中です!皆さん分かったでしょうか?
今回は、土浦市の上高津貝塚ふるさと歴史の広場(考古資料館)に伺いました。
イオン土浦店近くの上高津交差点、その県道123号を西に1kmほど進むと、入り口の看板が見えてきます。
少し奥まった場所を進むと、考古資料館に到着。
上高津貝塚は今から約4,000年~3,000年前の縄文時代の遺跡。
霞ヶ浦は当時入り江であり、上高津貝塚の人々は魚貝類や塩などを取って生活していました。
上高津貝塚ふるさと歴史の広場中央の芝生の周囲には、竪穴住居といった当時のムラの様子を復元。
また、考古資料館では、上高津貝塚と縄文人の生活の様子をパネルや動画で解説しています。
まずは、考古資料館を職員の柴崎祐希さんに案内していただきました!
考古資料館の常設展示室入り口横、こちらは体験コーナー!
古代織研究会が製作した縄文の服や、上高津貝塚土器づくりの会作の縄文土器など、
実際に触れて楽しむことが出来ます。
さらに、縄文の服を着ることも!服を着た状態で写真を撮る人も多いそう♪
皆さんも1枚記念に撮ってみてはいかがでしょうか。
さて、体験コーナーを楽しんだら次は常設展示室の中へ。
ここでは、縄文時代や上高津貝塚についてテーマごとに分かりやすくまとめられています。
上高津貝塚の特徴の一つは、塩を作っていたこと。
塩を得るために作られた製塩土器や、火を焚いた大型炉が発掘されています。
塩を作る実験も行われ、その時実際にできた塩の展示も。
常設展示室中央にはさらに分かりやすく、ストーリー仕立てでまとめられたアニメーションを上映するファンタスビジョンなるものが!
約8分30秒の3Dアニメーションで、子供はもちろん大人も見入ってしまうそう。
私も冒頭を少し見ましたが、時間があれば最後まで見たかった…。
入り口横には、ビデオコーナー「もっと詳しく見る・聞く・まなぶ」も設置。
視覚的に楽しめる工夫が随所にあります。
常設展示室をぐるっと1周し外へ。貝塚広場へ向かいます。
ちょっとした坂を上っていくと、切り取られた土の塊が。
土を削り取り、特殊な薬剤で固めた貝塚の断面が展示されています。
地層によって、何処にどんな貝が多いのか、考えながら見るとさらに楽しめるかも。
坂を上りきると、視界の開けた広場が。とにかく広い!
国指定の貝塚は県内に4つありますが、全国的に見ても大規模だそう。
ここでは、竪穴住居や、火を起こす大型炉が復元されています。
冒頭の写真のように竪穴住居に実際に入ることも可能(雨の日以外)。
竪穴住居は全部で3つあり、大きさがやや異なります。
入ってみるとほんのり暖かく、そして思ったより広い!是非一度体験していただきたいです。
ちなみに広場の植物は縄文時代にあったとされる植物の現生種。
遺跡だけでなく、雰囲気から縄文時代を感じられます。
さて、今回紹介してきた上高津貝塚ふるさと歴史の広場と考古資料館。
この冬、講座作品展と体験講座を開催。
まずは、平成26年度「縄文の布をつくろう・縄文土器をつくろう講座作品展」。
「縄文の布をつくろう」と「縄文土器をつくろう」両講座の受講生による作品展を開催。
また、縄文時代の布「編布(あんぎん)」を着せたオリジナルひな人形「縄文ファッションのお雛さま」(古代織研究会制作)や、「縄文土偶のお雛さま」(上高津貝塚土器づくりの会制作)も併せて展示。
会期:平成27年1月18日(日曜日)から3月7日(土曜日)まで
※最終日は13:00まで、毎週月曜日と2月12日(木曜日)は休館
入館料:作品展のみの観覧は無料
続いて、体験講座「手だけでつくる伝統組紐」
帯紐やアクセサリーに使われる組紐を、道具を使わず作ることができる体験講座。
日時:平成27年2月28日(土曜日)9:30から12:00まで
場所:上高津貝塚ふるさと歴史の広場(考古資料館) 体験学習室
参加費:200円(材料費)
定員:15名(事前申込の先着順)※中学生以上対象。
申込方法:考古資料館に直接か、電話で申込み(キャンセル待ちはありません)。
上高津貝塚ふるさと歴史の広場(考古資料館)
開館時間:9:00~16:30
入館料: 一般105円、小中高生50円(20名以上の団体は一般75円、小中高生30円)
※広場は無料、また毎週土曜日は小中高生の入館料無料
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、火曜日が休館)、祝日の翌日(ただし祝日の翌日が土・日・休日の場合は開館し、火曜日が休館)、12月28日~1月4日
※都合により臨時休館する場合あり