こんにちは!観光いばらき編集部の佐藤です。
早速ですが、水戸の風景には欠かす事のできないユニークな建造物がありますよね。
三重らせんが空に昇る高さ100メートルの塔…。
さて、その所在地・水戸芸術館では「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」を開催中です!
浮世絵のようなタッチで描く絵画だけでなく、立体や漫画、空間を含めた作品の表現法「インスタレーション」など多岐に渡る作品を発表。また、広告やCDジャケット、成田国際空港のパブリックアートなども手掛け、幅広く活動を行っている山口晃さん。
それにしても、『前に下がる 下を仰ぐ』とはなんとも変わったタイトル!
しかし、この変わったタイトルこそ山口さんの人生観や芸術館を表していると、今回の古典を企画した浅井さんは話します。
それでは、早速作品を拝見していきましょう!
展示室が縦に連なっている水戸芸術館の特性を活かした展示となっていて、一部屋ごとに異なった作品の世界が楽しめます。
まずは入り口入ってすぐの第1室へ。
伺ったのは展覧会初日の前日、2月20日(金)でした。
そこには山口さん本人の姿が!そして作品の制作真っ只中!
ちなみに、全8室のうち3室が制作中とのこと。
こんなにぎりぎりまで作品を作るんですね…。完成作品はその目で確かめられたし!
第1室から第5室まで設定されている、小路のような通路を通って第2室へ。
こちらも鋭意制作中。さあ次へ!
第3室には巨大な作品が。2012年発表の「忘れじの電柱」。圧倒的な迫力です。
初発表時とは違う展示方法となっているのもポイント。
第4室(制作中)を抜け、第5室へ。
個人的に一番気になった作品がこちらにありました。
それは「紙ツイッター」(2015)!撮影不可のためお見せできないのが残念!
山口さんがノートに書いた「つぶやき」を展示を展示しています。
つぶやきだけでなく、投稿日時やアイコンもひとつひとつ詳細に記述。
ちなみにアイコンはデフォルトアイコンのひとつ「卵」でした。
本家ツイッターの何倍も時間がかかるため最近は更新を控えているそう。残念です。
第5室から第6室に向かうには、4、3、2、1と逆の順番で展示室を巡ることになります。
「同じものでも、他のものを見る前と後で見方が変容する」
その感覚が楽しめます。
そして第6室。ここは長さ50mと、とても長い展示室となっています。
展示されているのは、「無残ノ介」・「続・無残ノ介」。
漫画、あるいは紙芝居のような仕立てとなっている作品郡です。
それらを一気に並べて展示。物語のはじめから終わりまですっきり楽しめます。
いよいよ出口付近。。ここにはある仕掛けが新作が。
事前に分かってしまうと面白さ半減。来てのお楽しみです!
さて、企画展に合わせ、「クリテリオム90 大久保あり」も開催しています。
小説を執筆してから作品の制作を行う大久保ありさん。
その小説を読んでから作品を見ると、より深く楽しめます。
ちなみに、今回の小説のタイトルは、「妄想する#2」。背筋が凍るホラー小説です。
最後に、企画展の概要と関連企画の紹介。
会期:2月21日(土)~ 5月17日(日)
開館時間:9:30~18:00(入場時間は17:30まで)
休館日:月曜日 ※ただし5月4日(月・祝)は開館
入場料:一般800円、団体(20名以上)600円
中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
■アーティスト・トーク
●3月21日(土)14:00~15:30
山口晃さんが作品や展覧会について語ります。
定員:80名
料金:無料
※2月27日(金)予約開始
■カタログ発売記念 アーティスト・トーク
●4月19日(日)14:00~16:00(開場13:30)、15:30~サイン会
展覧会カタログ発売を記念して、山口晃さんが作品や展覧会について語ります。
定員:300名(当日ミュージアムショップで山口晃関連の書籍を買った方のみ)
料金:無料
※3月19日(木)予約開始
■お絵描き道場
●5月2日(土)14:00~15:30
「席画」:その場でお出されたお題に関して、即興で山口晃さんが絵を描きます。
定員:80名
料金:展覧会入場料に含まれます
※4月2日(木)予約開始
以上すべての企画は要予約(電話のみの受付)
水戸芸術館チケット予約センター
029-225-3555(9:30~18:00 月曜休館)
※空席がある場合、当日予約なしでも入場可能
馬を模したバイクに武士を乗せたり、超高層ビルと古風の日本家屋を組み合わせたり。
現実・過去・非日常が混然となった世界をお楽しみ下さい!
詳細はこちらから
水戸芸術館