皆さんこんにちは!観光いばらき編集部の金澤です。
本日私がお伺いしたのは、結城市にある「結城蔵美館」です。
こちらで今、話題をよんでいるのが、天下三名槍「お手杵の槍」です。
お手杵の槍といって、ピンとくる方となんだろうと思う方がいらっしゃると思います。
私は、どちらかというとなんだろうと思ってしまいました。
でも、今回の取材を通して俄然興味がわいてきましたよ!
まずお手杵の槍とは、結城家17代当主・結城晴朝が名匠・4代目五条義助に作らせた大身槍です。
その後、徳川家康を実の父にもつ晴朝の跡継ぎ結城秀康へと伝わり、後に秀康の子孫へと受け継がれきました。また、鞘の細長く手杵に似ていることからお手杵の名前が付いたと言われています。
代々受け継がれてきたお手杵ですが、残念ながら東京大空襲で焼失してしまいました。
しかし、2002年に静岡県の島田市の有志の皆さんによって復元され、翌年に結城市に寄贈されました。
黒田藩主・黒田家に伝わる「日本号」、徳川家康の側近本多忠勝の「蜻蛉切(とんぼきり)とともに、
天下三名槍と呼ばれたお手杵。その復元されたレプリカが、昨年の12月からここに展示されています。
と説明が長くなってしまいましたが、まずこちらをご覧ください!
なんという大きさでしょう!
お手杵の槍は、穂(刃)が約1.3メートル、柄を合わせると約4.2メートル、重さは約22.5キロもあります。
そしてこちらが、現在結城蔵美館に展示されている様子です。
今回、結城蔵美館主任 落合聡さんにいろいろとお話を伺ったのですが、展示に苦労されたことをお聞きすると、どうやったら槍の大きさが伝わる展示ができるか苦労されたとこのことです。
私も、槍の大きさにしばし見入ってしまいました。
また、落合さんにこんなお話もしていただけました。
お手杵の槍を展示した当初は、見に来られる方が少なかったそうです。
それが、「刀剣乱舞ーONLINE]のゲームで、お手杵の槍を擬人化した美男のキャラクターが登場すると、いっきにお客様が増えたとのことです。
一度こられたお客様がSNSで情報発信し、口コミで広まったとのこと。
口コミ効果すごいですね。
また、5月23日に結城蔵美館1周年記念イベントが開催され、約3000人の方が集まったとのことです。槍に触れて記念撮影ができるとのことで、撮影するために長蛇の列ができました。
そのときのイベントに来られたお客様の寄せ書きも飾られていましたよ。
こちらのイベントも、大々的なPRはしていなかったのですが、お客様の口コミで北海道から沖縄まで全国から集まり、そのほとんどが20代の女性だったとのこと。
また海外の方も来ていたとのことです。
最後に結城蔵美館主任 落合聡さんに、お手杵の魅力についてお伺いしたところ、
「このような槍の大きさをどのように実際に使っていたのだろう、武士の力を保持するために使っていたのかなど様々な想像をかきたてられますとのこと。また、お手杵の槍によってたくさんのお客様が来てくださり、結城蔵美館のPR、さらには結城市のPRにもなっています」とお話してくださいました。
ぜひ皆さん、お手杵の槍の大きさを実際に見て実感して下さい!!
●結城蔵美館
結城市大字結城1330番地
TEL/0296-54-5123
開館時間/9時30分~18時(4月~10月)
9時~17時(11月~3月)
休館日/木曜日
入館無料(無料駐車場完備)