観光いばらき編集部が贈る、KENPOKU ART開幕直前レポート!
今回は、海側の「高萩市」編です♪
常磐自動車道の高萩インターチェンジを降り、一つ目の信号を右折すると
少し先の右手にあるのが「穂積家住宅」。
江戸時代の豪農の邸宅で、茨城県指定文化財でもあります。
駐車場に車を停めると、県北芸術祭ののぼり旗が掲げられています!
ここでは、4組の作家さんが展示を行います。
どうやら、展示準備が行われている様子・・・!
門をくぐってすぐ左手にある、農具展示室では、
アメリカ在住の作家、デビー・ハンさんがいらっしゃいました。
中に入ってOKと言っていただけたので、見せてもらいました。
天井から、金属製の紐がたくさん吊り下げられています!
よ~く見てみると・・・
ん??これは・・・
もしかして・・・
顔です!!
さまざまな表情が形作られているではありませんか。
楽しそうな笑顔や、怒っている顔。悲しそうな顔など、
その表情はどれもひとつひとつ違います。
同じ「笑顔」でも、にっこり笑っているもの、意地悪そうな笑みに、得意げな笑い方etc…
人の表情って、こんなに豊かなんだなって気づかされました。
デビー・ハンさんは、アメリカで作ってきた表情たちを、
どこに置こうかとひとつずつ細やかに調整しながら展示を作っています。
「展示が出来上がったら、部屋の中をぐるりと歩いて見てもらえます。
ぜひ、県北芸術祭が始まったらまた見に来て下さいね!」
・・・というようなことを、お話してくれました。
(英語が得意でない私が、なんとか聞き取れた内容です)
突然訪れたわたしにも、きさくに話しかけてくれ、
写真のお願いにも快く対応してくださいました。
私のお気に入りは、これ!まつ毛があるおすまし顔♪
とにかく無数に色々な表情があり、見ていてあきません。
家族や友人と見ながら、
お気に入りの顔を見つけてみるのも楽しいのではないでしょうか。
さて、穂積家住宅は、その建物はもちろんのこと、
敷地内の庭園の雰囲気もとってもステキなんです!
お庭をぐるりと回って、裏側へも行ってみると・・・
なにか、キラキラと光るものが置かれています!
これは、茨城県内で活動している伊藤公象さんの作品「ブルーパールの襞」
穂積家住宅の庭園に設置作業中のようです。
つるりとした質感に見えますが・・・実はこれ、薄く伸ばした陶の板を丸めたものだとか。
淡いブルーの色調が、とっても美しいです。
外側から内側になるほどに、大きい襞のオブジェが置かれています。
見る角度や、その日、その時の光源の反射によって異なる見え方になる
不思議な造形です。
私が訪れた時は、雨が降ったのちに上がったくもり空でしたが、
太陽が輝いているときに見たら、また違った輝きになるのでしょう。
ちなみに、穂積家住宅では例年好評の期間限定レストラン「萩の茶屋」が
今年も開催されるそうです!
県北芸術祭の会期に合わせて、17日からオープン予定とのことで、
現在、開店準備真っ最中でした。
例年大人気の企画ですので、お早目のご予約がオススメ。
アートと一緒に、高萩の美味をお楽しみください!
さて、せっかく高萩まで来たので、もう一箇所足をのばしてみることに・・・
高戸海岸です!
北側の「高戸小浜」は、高萩を代表する景勝地のひとつ。
こんな、趣きある風景を見ることができます。
ここには、スッシリー・プイオックさんの作品が既に置かれていました!
後ろから見ると、海にぴったりの「貝がら」のような大きなオブジェですが・・・
正面から見ると、貝殻の中から指が!!
なんとも不思議な物体と、高戸小浜の風景のコラボレーションです。
そして、南側に位置する、高戸前浜には
県北芸術祭・海側のポスタービジュアルにもなっている、
イリヤ&エミリア・カバコフさんの作品が
展示されています。
高萩の海岸に、空が落ちてきていました!
この作品に込められたストーリーのヒントは、会場で。
訪れていたサーファーの皆さんも、興味深そうに眺めていました。
他にも、高戸前浜にはニティパク・サムセンさんの作品が展示される予定。
ぞくぞく展示準備が進んでいる、茨城県北芸術祭は9月17日からです♪