こんにちは観光いばらき編集部です
きょうも茨城県北では日本最大級の現代芸術の祭典
茨城県北芸術祭が9月17日から11月20日の65日間に渡って開催中です
台風一過で屋外インスタレーションのいくつかが展示を見合わせています
展示に関する最新情報は公式ホームページの
インフォメーションをチェックしてください
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さて、この茨城県北芸術祭の見どころはなんといっても大規模屋外インスタレーション
特に海外の大御所現代芸術作家が作り出すインスタレーションは必見です
その場の自然環境、その土地の歴史や背景など
その場所にあってはじめて成立する芸術作品がインスタレーションならば
北茨城市と高萩市の境にあるラジコンポートのこの作品は
まさに大型インスタレーションです
自然の風景は常に湾曲した曲線の組合せで構成されています
直線と思われがちな水平線でさえ、その稜線は僅かに歪んでいるのです
そんな曲線で構成された自然界の中に突如として現れる直線
これはまさに違和感そのもの!
しかし、現代芸術とは歴史上存在してきた美術が本当に美しいのか?
そして、美しいものは他にもあるのではないか?
そんな模索の中、誕生したアートです
そう考えるなら、この違和感…凄くアートじゃないですか!?
ラジコンポートの広い空間を使ったこのインスタレーションは、
鉄と木材と工業用ペイントで作られています
広大な土地と緑の前に、清廉なアートが置かれることで、
その当たり前の風景が異空間に変貌
ショッキングイエローという自然界にはないが、風景と決別しない色を選択しているのも
重要なポイントかもしれません
もちろん、そのスケールたるや圧倒的!
実際に人が立つとその大きさが分かります
参加しているアーティストの中には、
「県北芸術祭には、厳しい審査で選ばれた作家しか参加できなかった。その作品を見るときは、ぜひ作家のパワーを感じて欲しい。例えばそれば膨大な時間をかけて作られた作品だったり、圧倒的な大きさだったり、または創造も付かないような発想力で生まれた作品だったりする。その他を凌駕するパワーを感じて欲しい・・・」
というコメントしてくれた作家のことを思い出す作品です
展示場で、この作品を手がけたピーター・フェルメーシュ氏をエスコートした
キュレトリアルアシスタントの緑川雄太郎さんに会うことができたのでお話をお聞きしました
「ピーターはこの作品を作るに当たり、このラジコンポートをひとめで気に入り制作にあたりました。森の中にフッと開けた空間はピーターが求める世界観と一致したのかもしれません。また、ピーターは作品を製作するに当たり、よくメタフィジカルというキーワードを使っていました。それは『形而上学』…感覚や経験を越えた世界感と、現社会的な肉体を表すフィジカルを合わせた造語です。まるで、あるのにないような、ないのにあるような…。まさに違和感であったり、不自然な感覚。それをこの作品で表しているのかもしれません。ちなみに、僕はこの作品をこの芸術祭の『ラスボス』と呼んでいます。実際にこの場所はとっても道が分かり辛いし、作品も難解な部分がありますからね!でも、この作品…じっと立ち止まって10分間ほど眺めてください。平行感が失われるような不思議な感覚にさいなまれるはずです。それがピーターが言っているメタフィジカルな世界感なのかもしれません。」
と話してくれました!!
ちなみに、そんな緑川さんが教えてくれたこの作品のベストビューポイントはココ!
このフェルト地のようなポイントがおすすめビュースポットです!
そんな緑川さんはもうちょっと左側の作品中央近くが個人的には好きらしいです♪
===KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭===
テーマ:「海か、山か、芸術か?」
会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]」
開催市町:茨城県北地域6市町
日立市 高萩市 北茨城市 常陸太田市 常陸大宮市 大子町
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