こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
突然ですがみなさん、カレーは好きですか!?
わたしはもちろん好きです!
日本の国民食とも言われるカレーライス。
みなさんの家でも、食卓に並ぶ定番メニューのひとつなのではないでしょうか。
そして、それぞれのお宅の味があるのではないでしょうか?
今回、茨城県北芸術祭の期間中に、そんなカレーのイベントが行われると聞いて
取材に行ってまいりました。
その名も「カレーキャラバン」!
全国津々浦々、さまざまな場所に赴いて、その日その場で調達した食材で
その場限りのカレーを作ってみんなで食べるのだそうです。
ちなみに、カレーキャラバンの活動は2015年度グッドデザイン賞も受賞♪
これまでに、50回以上もの回数を重ねています。
カレーキャラバンメンバーの、木村健世さん、木村亜維子さん、加藤文俊さんです。(写真左から)
9/30の日立市を皮切りに、県北芸術祭の期間中に6市町をめぐり、各地でカレーを作ります!
事前情報では、いつ、どの市町村にやってくるかまでは発表されているのですが・・・
プロジェクトを行う詳しい場所は、明かされていません。
というのも、その時その場所にたまたま居合わせた人たちとカレーを共につくり、
一緒にカレーを食べるという偶発性を大切にしているからなのだとか。
つまり、出会えたらとってもラッキー!
どうしてもキャラバンに会いたい、カレーを食べたいという方は
開催当日にメンバーがTwitterなどで発信する情報を元に、探し当ててくださいね♪
ちなみに、9/30の開催場所はココでした。
右側に映っている「石」の飾りが目印!
力石咲さんや、藤浩志さん、松本美枝子さんの作品が展示されている
常陸多賀商店街の、旧銀行前です。
場所に到着したら、設営、カレーに必要な材料を買い出しして、
さっそくカレーづくりスタート!
今回のカレーに使う食材は、こんな感じです。
タマネギやニンニクといった野菜に、手羽元、味噌、もちろん大事なスパイスも!
そして・・・タコ!?タコをカレーに!?
常陸多賀へ到着する前に、日立おさかなセンターに寄って購入してきたそうです。
ちなみに、タコといえば日立市の「さかな」。
こんな風に、毎回、その場所その場所の特徴的な食材や名物が入るのも
カレーキャラバンのポイント。
決まったレシピがあるわけではまったくなく、
その時によって買い出しする材料は全然違うのだとか。
「出来上がりを想像して材料を決めるというよりは、
買った材料をどう使うか考えながらカレーを作っていく感じです」
と、健世さん。
場合によっては、カレー作りをしている最中に街の人から頂いた差し入れを
カレーに入れてみたりすることもあるのです。
過去には、猟師さんから鹿の肉を分けてもらったこともあったとか!
さて、カレーキャラバンin日立市では、一体どんなカレーが完成するのでしょうか?
まず、大量のタマネギを刻み、スパイスの風味を移したオイルで炒めます。
この鍋で、カレーペーストを作ります。
いわゆる「カレールー」は使わずに作るんですね。
そして、タマネギとは別の鍋でお肉を炒めてスープを作ります。
キャラバンメンバーの3名と、お手伝いに来ていた3名のスタッフが力を合わせて
どんどん作っていきます。
材料の中でわたしが気になったのが、「バナナ」と「レモン」!
バナナは「バターのようにねっとりコクが出る」そうです!
レモンや柑橘系は「絞って入れると味が引き締まる」のだとか。
どちらも、これまでのキャラバンでの経験則から取り入れている知恵。
各地でカレーを作っていると、通りかかった方から
「あれを入れるといいよ」「これが美味しいよ」といったアドバイスがあることもあり、
それがまた、カレーづくりに活かされるのです。
街行く人が誰でも気軽に参加できるのは、
カレーという、誰もの身近にあるメニューだからこそ。
そして、カレーづくりの大事なポイント!ターメリックやクミンといったスパイスを投入!
今回はたまたま通りかかった方にも、スパイスを入れてもらいました。
実は私も、シナモンを入れる係として参加させてもらっちゃいました♪
こんな風に、その場その場での出会いや偶然を経て出来上がったカレーは
その街のすがたや特徴が投影されている、と言えるのではないでしょうか。
さて、ついにカレーが完成しました!
名前は「ひたちたがたこカレー」に決定!
どう使われるのか気になっていたタコは、
パプリカと炒めてトッピングになりました♪
そろそろかな?と待っていた人や、カレーの匂いにつられてやってきたご近所さんや、
たまたま通りかかった運が良い人も。
みんなが列になってカレーを受け取っていきます。
「スパイシーで美味しい!」「何が入っているの?」
「家のお父さんにも食べさせてあげたいんだけど・・・」
ワイワイとにぎやかに会話しながら、カレーを頬張る人々。
どんな味に出来上がったのか気になって、
わたしもついご相伴にあずかってしまいました。
ちょっと辛めの中に柔らかな手羽元の旨味、
さっぱりとした酸味、スパイスの香り、そしてタコ!
ひと言ではうまく表せないですが、美味しかったです♪
そして食べ終わった人は、ノートにメッセージを残します。
カレーキャラバンのみなさん、取材にご協力いただきましてありがとうございました!
◎カレーキャラバン in KENPOKU ART2016の今後の予定◎
10/8 大子町
10/29 北茨城市
11/5 常陸大宮市
11/6 高萩市
11/19 常陸太田市
各市町のどこにキャラバンが出没するかは、
当日キャラバンのTwitterやFacebookでヒントを発表。
KENPOKU ARTを楽しみながら、
カレーキャラバンを見つけて参加してみてくださいね!
===KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭===
テーマ:「海か、山か、芸術か?」
会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]」
開催市町:茨城県北地域6市町
日立市 高萩市 北茨城市 常陸太田市 常陸大宮市 大子町