こんにちは、観光いばらき編集部です!
茨城県北芸術祭の会場となっている茨城県県北地域
ここは地質学的に非常に貴重な環境を残している地域として
ジオパークにも認定されているエリアです
そこで、この茨城県北芸術祭の期間に合わせて登場したお弁当があります
科学とアートの融合がこの芸術祭のテーマのひとつならば、
地球科学の象徴でもある地質層序学に基づいたこのお弁当は、
茨城県北芸術祭のひとつのアート作品といっても過言ではありません♪
そんな噴火&発掘体験型弁当がこのジオ丼です
日本最古の5億年前の地層がある常陸太田の地層を思い起こさせる弁当は
とっても興味深い構造をしています
開発を担当したのは薬膳料理家の宮澤孝子さん
茨城キリスト教大学食物健康科学科の協力の下、完成しました
開発のきっかけは県北ジオパークの地質学的に貴重なスポットを巡る
ジオツアーで食べるお弁当を作りたいという想いから
子どもでも、女性でも、年配者でも参加できるジオツアー
だから、サイズはちょうど良い食べきりサイズ
そして、屋外でも温かいものを食べたいと、
弁当を温めることのできる専用容器を噴火する火山帯に見立てて用意しました
4月からスタートした試食会は8月末の知事試食会まで何度なく続き、
やっと完成に至り、茨城県北芸術祭に合わせ発売を開始!
日立駅近くのさくらカフェにて火・水・土曜のみ毎日限定10個で販売をしています
そんなジオ丼の上には6種類の具材が持ちつけられます!
茨城県の石「リチア電気石」に見立てたシラスフリッターに、
御影石(花こう岩)を模した鶏の黒ゴマ唐揚げ
噴火口には紅ショウガを盛り付け、加工から流れ出る溶岩をサツマイモで表現
薬膳野草としてスベリヒユの炒り煮を配し、石炭を模した黒豆もトッピング
そしてポイントはココから…
2種類のご飯と魚介が3層の層序を成して、地層のように重なりあっています
表面の新生代の地層には白米(うるち米)を敷き、
その下には中生代層をアサリや海老を使って甲殻類や貝の化石を模して表現
最下層の古生代の地層には古代米の入った十穀米をつめて完成
県北ジオパークの天野博士曰く
「このお弁当は、ぜひ地層調査のときのように1枚ずつはがしながら食べて欲しいですね」
とコメント
そんなジオ丼を持って、県北芸術祭とともに楽しみたいジオツアーの詳細はコチラから
↓ ↓ ↓
県北ジオパーク公式ホームページ
http://www.ibaraki-geopark.com/
さて、そんなさくらカフェひたちのあるパティオモール商店街のすぐそばには新都市広場があり
テア・マキパーさんの作品『ノアのバス』が展示されています!
日立電鉄交通サービスの廃車になるバスを利用して作られた、
日立シビックセンター前山行きのノアのバスには、
ノアの方舟のように日立市の野草や樹がビオトープが展開しています
ノアのバスの中にはセキセイインコが6羽、ロシアリクガメが2匹、
モルモットが3匹、カイウサギが2羽、
そして観賞用ニワトリのレースポーリッシュが2羽飼育されています
バスにはのぞき窓が3ヶ所用意され、
最も見晴の良い運転席からは展示の全容を鑑賞することができます
しかし、数歩下がって全景を眺めながらバスを眺めると…
もし、人類が滅亡して残った世界がくると、
こういった植物や動物が人工的な構造物の中で暮らすのかもしれない…
なんて思うと、ちょっと意味深で深い解釈がありそうな気が。。。
動物を鑑賞するのではなく、作品としてじっくり鑑賞すると、
なんとも不思議な感情が湧き出てくるのも現代芸術の特徴なのかもしれません。
現在の環境問題が未解決のまま行った先にある風景は、
こんな風景なのもかもしれませんね?
過去を知るジオパークから、未来を垣間見るテア・マキパーさんの作品まで
日立駅前にはちょっと不思議な時間が流れています!!
===KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭===
テーマ:「海か、山か、芸術か?」
会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]」
開催市町:茨城県北地域6市町
日立市 高萩市 北茨城市 常陸太田市 常陸大宮市 大子町