茨城県北芸術祭ブログ-旧家和楽青少年の家-KENPOKU ART 2016-


投稿日:2016年10月20日   投稿者:観光いばらき特派員

こんにちは、観光いばらき編集部の根本です。
茨城県北芸術祭、楽しんでますか?
大子町の浅川温泉、常陸太田市の竜神大吊橋で予定されていた
残りの二作品も、ついに公開がはじまりました!
これで、KENPOKU ARTの全展示作品が出揃いましたね。

 

さて、今日わたしが皆さんにレポートするのは、常陸大宮市の旧家和楽青少年の家です。
水戸から大子へ向かう幹線道路、国道118号沿いにあります。

_41a6851

 

この会場では、4名のアーティストが展示。

 

まずは、マシュー・ジェンセンさんの作品「反芻―久慈川にて」からご紹介します。

_41a6867
畳の部屋の中に、地域を上空から撮影した写真が展示されています。
県北エリアの自然を育んできた清流・久慈川の流れを
いつもとは違った目線から見るのは、なんだか新鮮。

_41a6876_41a6879
そして、床にも目線を落としてみてください。
これらは、展示場所周辺の散策から発見されたものなのだとか。

_41a6870

窓の外に見える緑とさし込む光すらも、アートの一部。

 

 

次に紹介するのは、こちら!

_41a6882

ワン・テユさんのNo.85という作品。
空間いっぱいに、バルーンが広がっています。
思わず触れてみたくなっちゃうような、不思議な見た目。ぜひ触れてみてください。
そして・・・外から眺めるだけではなく、中に入ることも可能♪

_41a6888
半透明の素材を通して、外から降り注ぐ優しい光で満たされた白色の空間は
外から見た場所とは違う世界に変貌。
「まるで雲の中を歩いているみたい!」というのが感想。
もちろん、雲の中を歩いたことなんてないのですが、
そういう想像を働かせることができる、未知の体験ができました。

お子さんと楽しんでいる方もいらっしゃったりと、家族で訪れるにもオススメ!

_41a6905

2階からも中の世界をのぞくことができます。

_41a6908

ちなみに、この吹き抜けの天井の配色にもぜひ注目を。
白と青で構成されていてとてもキレイだったので、

これも展示のひとつかと思ったのですが、
実はこの天井は元からこのデザインだったのだとか。

 

屋外の作品もお見逃しなく!

_41a6989

こちらは、タワッシャイ・プンサワッさんの「イレギュラー・テトラへドロン」。
実はこれ、展示場の緯度と経度から軸の傾き、ゆがみを計算して作られている彫刻です。
三角定規の形を基礎に、形作られているそう。
(数学が苦手科目だった私にとっては難しさがある作品でした・・・)

_41a6986_41a6991
角度を変えたりしながら、じいっと見ていると、なんだか不思議な感覚に。
真っ直ぐ立っているはずなのに、傾いている。
傾いているのはこちらなのか、それとも木?それとも・・・
知覚する、という感覚を改めて考えてしまいました。

 

_41a6925
ここは、旧体育館です。
この内部には、大規模な作品が展開されています!

_41a6928_41a6933ザドック・ベン=デイヴィッドさんの「ブラックフィールド」。

床面に砂が配置され、その上には無数の黒色。

近づいて見てみると、それら一本一本は金属で作られた植物でした。

全部でおよそ2万7千本!精緻な形に驚きます。

_41a6943
植物の種類は、約8,000種あるとか。

これだけでもため息の出るような作品なのですが、
この作品の魅力は、これだけではありません。
作品の周囲をぐるりと回って、反対側から見てみてください!

すると・・・

_41a6954

_41a6965

植物の色が、カラフルな色彩に変化!!
はじめて見たとき、感動で思わず歓声を上げてしまいました。
しかもこれらの色は、様々な国の人が色付けしているので、
同じ種類の植物でも、それぞれ色彩が違うのだそうです。

_41a6975
異なる国や環境、文化で育った人間は、誰一人として同じ人は存在しない。
物事は、一面から見ただけでは本質は分かりえない。
つい、主観的にものごとを見てしまいがちですが、
人はみな、多種多様な価値観で生きていて、

世界をひとくくりにすることは出来ないのだなあと考えてしまいました。

 

それから、こちらでは作品制作にも携わっていたサポーターの方に
制作時のエピソードを伺うことができました!
この「ブラックフィールド」のちょうど中央部あたりには、トンボの死骸が落ちています。

_41a6927

実はこのトンボ、作品の制作中にたまたま室内に飛んできて、

ここにポトリと落ちたのだそう。
取り除こうかどうしようか、と話す中で、ザドックさんが
「そのままにしよう」と言ったことで、作品の一部になったらしいのです。
なんて運命的なエピソードなんでしょうか。
もしかしたら、このトンボは無数の世界を飛んで、ここを目指し辿り着いたのかも…
なんて、想像すらめぐらせてしまいます。
予定調和だけでない、偶然の産物も「アート」ですね。

 

 

◎旧家和楽青少年の家◎
茨城県常陸大宮市家和楽161
9:30~16:30 最終入館16:00
※要個別鑑賞券(一般500円、学生・高齢者300円)
作品鑑賞パスポート利用可

 

旧家和楽青少年の家では、下記日程限定で抹茶おもてなしコーナーが登場します!
10月23日(日)
10月30日(日)
11月6日(日)
市内茶道教室の方々による、本格的なお茶を楽しみながら
作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか♪

 

 

===KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭===

テーマ:「海か、山か、芸術か?」

会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]

開催市町:茨城県北地域6市町
日立市 高萩市 北茨城市 常陸太田市 常陸大宮市 大子町