こんにちは、観光いばらき編集部です。
今回は、この時期しか見ることの出来ないスポットに行ってきたので
皆さんにご紹介したいと思います!
目指すは、日立市の「鵜の岬」。
常磐自動車道・日立北I.Cを降り北上します。
快水浴場百選や日本白砂青松百選にも選ばれている美しいビーチ・伊師浜海水浴場や、
全国トップクラスの利用率を誇る国民宿舎・鵜の岬を目指して下さい♪
この近隣は、公園になっています。公園利用者用の駐車場に車を停めたら、
海沿いに南側へ歩いて行きましょう。
歩くこと数分。目的地に到着です!
ここは、日本で一箇所しかない「ウミウ捕獲場」。
鵜飼という漁法をご存知でしょうか?
岐阜県長良川や愛知県木曽川、京都の宇治川など
今なお全国11箇所の川で行われている、伝統ある漁法です。
なんと1,300年もの歴史を誇るのだそう!
その鵜飼地へ供給する「ウミウ」を捕獲しているのは、全国でもここだけ。
どうしてここに捕獲場があるのかというと、ここ伊師浜海岸はちょうど
渡り鳥であるウミウの休憩地になっているから!
春には北方へ、秋には南方へ向かうウミウがここで羽を休めるのです。
その時期(4月~6月、10月~12月)にウミウの捕獲が行われますが、
捕獲期間外にはこうして捕獲場を一般開放し、見学を受け入れています。
(ウミウの捕獲風景を見ることは出来ません)
さて、捕獲場にはこのトンネルを潜って向かいます。
一般公開中は、現役の捕獲者による説明を受けることも可能♪
この地域で伝統的に受け継がれてきたウミウ捕獲技術は、
日立市の無形民俗文化財の指定も受けています。
現在は3名の捕獲者がいらっしゃるとか。
どんな方法で行われているのか・・・と伺うと、
「海岸を見渡すことが出来る高台で
ウミウがやってくるのをじいっと待っていて、降りてきたところを道具で捕まえます」
とのこと。
トンネルの先にある鳥屋(とや)の中から
休んでいるウミウを捕獲します。
ウミウを待つ忍耐力と、降りてきた時のタイミングを見計らうのが難しそうです。
ちなみに鳥屋の上部からは、こんな絶景を見ることが出来ます♪
トンネル内には、全国の鵜飼地の紹介や
ウミウの捕獲に使われる道具など資料が展示されています。
こちらのカゴへ捕らえたウミウを入れて鵜飼地へ送ります。
道具ももちろん手作りだそう。
説明を聞いていると、ウミウがどんな鳥なのか気になってきました!
この時期はシーズンオフなのでウミウはいないのですが、
捕獲場から徒歩数分、国民宿舎鵜の岬の近くに
本物のウミウを見ることが出来る場所があると聞いて
足を運んでみました。
思った以上に大きい!長い首と鋭いくちばしが特徴的です。
「鵜の目鷹の目」ということわざにもあるように、
鵜という鳥は視力がとっても良く、さらに水中を泳ぐスピードも早くて、
そして獲物を丸呑みにする習性が、鵜飼に適していると言われます。
全国でただここだけの伝統文化に触れられる場所。
皆さんもぜひ、一度見にいらしてはいかがでしょうか?
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ウミウ捕獲場(1~3月、7~9月のみ一般公開)
日立市十王町伊師640
9:30~14:00
公開期間中予約等不要で見学可
※荒天時は公開中止の場合あり
問い合わせ:日立市観光物産課 0294-22-3111
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